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#10 通所介護の加算について

こんにちは
tatsuyaです。

 本日は、「通所介護の加算(概要)」について整理していきたいと思います。

 加算については、ちょっとボリュームが多いので、1週間か2週間くらい(もしくは1ヶ月!?)になるかとおもいますが、分けて整理していく予定です。

 6月は加算月間として頑張ってみます。

 ちょうど診療報酬・介護報酬の改定が今年度は6月からスタートになってますよね。

 通所介護は4月から変更になっているようですが、これからすべての病院・施設で新しい体制になりますね。

1.加算について

 以前の投稿で、介護報酬は基礎となる「基本報酬」と、上乗せ部分の「加算」で成り立っていると整理しました。

 改めて「加算」とは、
サービスの運営に必要な基準以上の取り組みを行うことで算定できるものになります。

 加算を取得することで収益は上がることになります。
 しかしそれには、必要な人員を確保したり、特別な取り組みを行うにあたり業務内容やサービス内容の整理を行なっていく必要があります。

 そのため、経営者と現場スタッフとの共通の認識とお互いの状況確認が加算取得にあたり必要不可欠になるということですね。

2.加算の項目

 加算は大きく2種類に分けられます。

(1)体制加算

 事業所の「体制づくりへの評価」で加算が取得できるものです。

 要件を満たすことで、すべての利用者の基本報酬に上乗せできます。


 通所介護において算定できる体制加算は以下の通りです。

1)サービス提供体制強化加算
2)介護職員等処遇改善加算
 (改訂前は処遇改善加算と特定処遇改善加算とベースアップ加算の3つがあったが、令和6年度から整備され1本化となりました。)
3)科学的介護推進体制加算(LIFE)
4)生活機能向上連携加算
5)中重度者ケア体制加算
 (重度者ケア体制加算)
6)生活相談員配置等加算
7)業務継続計画策定(BCP) 
(感染症、災害時におけるBCPが作られていない場合、減算となります。この項目は加算ではないが、令和6年度から減算となるため、整備しておきましょう。)
8)高齢者虐待防止措置の推進
(この項目も加算ではないですが、令和6年度から未実施施設は減算となるため、整備しておきましょう。)

(2)個別加算

 「個人に行った取り組みによる評価」で加算が取得できるものです。 

 特定の利用者に行った取り組みにより、その利用者に対する報酬の上乗せです。

1)入浴介助加算
2)個別機能訓練加算
3)口腔機能向上加算
4)認知症加算
5)若年生認知症利用者受入加算
6)ADL維持等加算
7)栄養アセスメント・栄養改善体制


3.事業所として行う目安


【基本報酬】→【体制加算】→【個別加算】

 まずは、利用者の人数や利用時間、介護度などで基本報酬の増加を検討する。

 その後に、十分に効果的なサービスが提供でくるような体制を整えて、体制加算の増加を検討する。

 そして、利用者の個別性をより引き出すために個別加算の増加を検討していくことで、収益の安定化が図りやすいと考えられています。


 いやー、今回は加算を列挙しただけですけども、やっぱり結構なボリュームですね。なるべく一つずつ丁寧に紐解いていきたいと思いますね。


3.まとめ

1.加算は大きく「体制加算」と「個別加算」の2つに分けられる
2.体制加算は事業所の体制作りによる評価
3.個別加算は個人に行った取り組みによる評価
4.基本報酬→体制加算→個別加算の順で検討する


以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回は、「体制加算について」について整理していきたいと思います。
ではまた。

「制度に関して興味がでた」「介護保険をもっと知ってみたい」と思っていただけましたらサポートをして頂けるとありがたいです! 今後も介護報酬の改定が施設にとって少しでもプラスになるように継続して行なっていきたいと思いますのでよろしくお願いします!