からだの使い方を整える
今回はボディワーカーとしてのつぶやきです。
しばらく前に 近くでウルトラマラソンが開催されました。
数日前から身体の調整をご希望のランナーさん達で予約がいっぱいになりまして、ありがたいことですが、直前になってボディバランスや使い方を変えるのは望ましくないと思っています。調子を乱したり、日頃あまり使っていない筋肉を急に酷使して痛めることもあり得ます。
不具合を整えて、当日乱さない程度の調整をして、あとは身体の使い方をお伝えしながら「大会中に急にやらないでね。たまに試してみるのはいいけど、様子を見ながらね」とお伝えしました。
今回 多くの方に共通したのが、膝のうしろの縮み。普段 身体の前側をメインで使っておられるのでしょう。日頃のお仕事等でそうなりやすいでしょうし。走るということ自体が意識を前方に置きやすいもの。身体の前側で動こうとしてしまうのも当然かもしれません。
ただ、それだとバランスよく使える身体より負担と体力のロスが大きくなります。それでも激坂含む100kmを完走するのですから本当に大したものですが。
できれば大会直前よりも終わった後にご利用いただいて、酷使したお身体のメンテナンスをして、それからお身体の使い方を一緒に整えていくことをさせていただきたい。ここでつぶやいても私のお客様には届かないのですが。
読んでくださったランナーさんがいらしたら、信頼しておられるボディワーカーさんと相談してみてください。今より身体を痛めづらくなるとか、今より走りやすくなるとか、今よりタイムがよくなるとか、そのためのいろいろな知恵と技をお持ちのはずですから。ランナーさんでなくても、山登りやバレエや楽器演奏などでも、お力になれるボディワーカーさんがいらっしゃるはずです。
不具合を整えるためのボディワークばかりでなく、動きや使い方を整えて よりよく使えるようにしていく。することや暮らしの感度精度を深めていく。そんな身体文化がもっと当然のこととして広まってくれることを願って、noteのすみっこでつぶやいてみました。