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互いに補い合える組織を目指し、ファシリマインドを磨き続けたい

ピュア・エッジ「Edge Faci-Leader ファシリテーション型リーダーシップ開発トレーニング」受講生インタビュー。今回は、”リーダーは強い人間、人に頼ってはいけない”と捉えて苦しい日常を送っていた柴岡圭さんに、受講を通じて彼女がたどったマインドの変化と周囲への影響についてお話いただきました。

柴岡 圭(しばおか けい)さん
医療系 IT ベンダー コールセンター長


リーダーとしてどうやって組織力を上げていくのかわからなかった

-受講されたきっかけから教えてください。

私がいまの部署(コールセンター)のリーダーになって9年目になります。ただ、希望してなったわけではなく、責任を押しつけられたような感じでのスタートだったので、モチベーションは決して高くありませんでした。日々、目の前のタスクをこなしていくだけの状況が続いていたのです。それでもリーダーとして組織力を上げていく必要もあり、そのために何を、どうすればいいのかが分からず…そんなモヤモヤを上司にぶつけてみたところ、「この講座が役に立つのではないか」と紹介されたんです。

学んだのは、人に任せることの大切さ

-実際に受講されてみて、いかがでしたか?

気づきの連続でした。
それまでの私は、リーダーとして強い人間であり、なにかあったら自分が責任を負えばいいと考えていたんです。弱みを見せたり、人に頼ったりすることをできるだけ避けていました。
 
でも、受講するなかで人に任せることの大切さを学びました。相手を信頼し、互いに助けあう。そのために弱さの開示や、謙虚さが大切なんだと。結局、行き着くところは人間性なんです。ビジネスとして割り切り、業務知識と技術さえあればいい、コミュニケーションは最低限で十分だと考えていたそれまでとは、真逆の世界。特に「磨くべきなのは、業務知識の専門性より、在り方、関わり方の専門性です」という言葉は、深く心に刺さりました。

相談されやすくなった

-受講後、実際のお仕事のなかでどのような変化を感じられていますか?
 
メンバーから相談を受けるときに、以前より優しく受け止められるようになった気がしています。会話が柔らかくなって、角がとれてキャッチボールができるようになってきたのではないかと。以前は、相手に緊張感があったんです。覚悟を決めて私に相談しにくるというか。その緊張を生んでいたのは、私の在り方、関わり方だったんだなといまは分かります。

優しく受け止めるといっても、何もかもを受け入れ、許容するという意味ではありません。だからといって拒否する必要もないんですね。関心を持って耳を傾け、相手の意見を一旦受け止めて、預かってみるようにしています。そのせいか、「相談しやすい」との声も聞こえてくるようになりました。

メンバーに仕事を任せられるように

もうひとつ。最近、メンバーに仕事を任せるようにもなってきました。それまでは相手の負担が増えるので、大丈夫かなと心配な気持ちと、自分がやったほうが早いというちょっと傲慢な想いもあったんです。実際に任せてみて、先日、「負担増やしてすみません」と伝えてみたら、「確かに大変だけど、任せてもらえて嬉しい」と。ああ、これでよかったんだ、間違いなかったんだと実感しています。

ようやくスタート地点に立てた

-大きな変化ですね。
 
私としては「ようやくスタート地点に立てた」といった感覚です。
メンバーそれぞれの能力をアップさせながら、互いに補い合い、支え合う。それが結果として、業績の改善に繋がっていく。ゴールとして描いているのは、そんな場作り、組織作り。そのために、これからも学びを深めて、自分のなかに灯ったファシリマインドの火を絶やすことなく、人間力を鍛えていきたいと考えています。


磨くべきは業務知識の専門性ではなく、在り方・関わり方の専門性。柴岡さんの言葉でファシリーダーの原点を再認識させていただきました。新時代の組織リーダーとしてスタート地点に立った柴岡さんとチームのみなさんがどんな展開を生み出していくのか、これからが楽しみです。(木村すみこ)

Edge Faci-Leader ファシリテーション型リーダーシップ開発トレーニングの詳細についてはHPをご覧ください。

インタビュー/執筆:大村 隆

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