「流刑地で」(フランツ・カフカ)

あらすじ

 将校はよく知っているはずの装置を奇妙な装置と旅行者へ言いました。旅行者は装置には興味がありません。将校が説明している装置は、刑を執行するための装置です。針によって身体に罪状を刻み込むようになっています。

 装置はところどころ部品が悪くなっています。管理がずさんなことに将校は不満を持っていて、立場を良くするために協力してほしいと旅行者に持ちかけます。しかし、非人道的な刑だと感じた旅行者は断ります。

 将校は自分の背に「正しくあれ」と刻み込もうとしますが、装置が壊れてしまって死んでしまいました。


感想

 装置の話を続ける将校は楽しそうに感じます。前の司令官の発明を引き継いで使っていて、性格に合った仕事のようです。旅行者が無関心でも話し続けているところは典型的な仕事人間です。仕事が非人道的なものなので応援できそうにありません。前の司令官が埋葬されている墓の場所に不満を持っていたり、将校や司令官との間に何かがあった様子なので気になります。

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