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唐招提寺

 唐招提寺は仏教南都六宗の1つである律宗の総本山です。創建年は759年で、鑑真が新田部親王の旧邸宅を朝廷から譲り受けて寺にしています。最初の名前は「唐律招提」と名付けられました。「唐の律を学ぶ寺」という、とてもわかりやすい名前です。名前が唐招提寺になったのは官額を賜ってからです。

 唐招提寺には奈良時代から創建当時の姿のまま残っている金堂など、多くの国宝、文化財があります。東大寺とかもそうですが、奈良のお寺は建物が大きい印象です。盧舎那仏坐像も光背が5mを超えていたり、やっぱり全体的に大きい。元々本当に手が1000本あったといわれている千手観音立像も大きいので小さい手でもわかりやすいので見ていておもしろい。どんな流れで立つように作ったのかも気になります。

金堂

 金堂の裏側に講堂があります。こちらは平城宮の東朝集殿(ひがしちょうしゅうでん)を移築・改造したものです。現在の姿は鎌倉時代に行われた改造の影響が大きいものの、平城宮に建っていた唯一の建築物です。周りの建物も奈良時代のものなので溶け込んでいます。こちらには弥勒如来坐像がありましたが、普段は隣にある持国天立像と増長天立像は展覧会のため今はありません。

 境内東北側に開山御廟があります。池にはコイが泳いでいたり、カモが水上をゆっくり進んでいたりひときわゆっくりとした時間が流れています。

開山御廟の敷地内
瓊花

 御影堂の御影園に植えられている瓊花(けいか)は鑑真和上遷化1200年記念事業の一環として中国仏教協会から送られたものです。当時送られた初代の瓊花を株分けして、現在10株と御廟の1株を生育しています。実際に現地で見てみると、花弁は平べったくて全体的にアジサイに似ている印象です。

 時期的にツツジやショウブがきれいでした。ショウブが咲いているエリアは造園の工事が入っていて来年完成予定のようです。完成したらここと薬師寺の両方見に来る予定にしておきたい。花の時期を考えると丁度1年後くらいが最適と思っています。

 ショウブ

 半分くらい工事中でしたが唐招提寺のホームページやGoogleマップにも載っていないのでとても気になります。

ツツジ

 一通り回って、最後にこの辺りを見ているときに雨が降り始めたのでそのまま切り上げました。仏像を見ていたら結構時間がたっていることがあるので運よく大体見て回れました。今日はあまり写真に時間を書けなかったことが功を奏しました。

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