「皇帝の使者」(フランツ・カフカ)
あらすじ
「皇帝」から「君」あての伝言を伝えるために使者を走らせます。使者は力強く、疲れを知りません。もし彼の前にひろびろとした野原が広がっていたならどれだけ早く「君」のもとへたどり着いただろうか。そんなことにはならず、いつまでたっても宮殿の外にも出られません。仮に宮殿の外に出られたとしても、首都を通り抜けなければなりません。誰も死者の便りを携えて駆け抜けることなどできはしません。
感想
死んでいる「皇帝」から生きている「君」へ何を伝えたいか考えると、感謝などの聞いて嬉しい話を伝えたいと思います。どう思われたいかという願望もあり、死んだあとまで嫌われたくありません。
生き残った者がどう感じ、考えるのは生きている者にしか選べません。もし死者の言葉を聞くことができても、私には聞く勇気がありません。相手がどう考えているのか興味はありますが、ネガティブな意見かもしれないと思ってしまいます。
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