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俺はプラ太郎 【連載企画:#01 いざ社会人編】

あい、昭和平成令和を生きてるプラ太郎です。
自分史連載はここからが本番といっても過言だけど、語りたいことはこのへんからなので。

えー、トップのお借りした画像とリンクしてのお話として、俺の就活のお話から始まります。

前回(#00)の末尾からの続きになるけれど、「さぁ就職するんだ!」ってね、自画自賛になってしまうけれど、成績優秀!学生としての実績も大丈夫!就職なんてわけねぇぜ!不景気だろうが俺の才能の前にひれ伏せ!
とまぁ、そんなイキり散らかしを余すことなく遺憾なく発揮していたわけですよ。

卒業年次で就活が始まるわけですが、夏前くらいからインターンというか職業体験的なもんが始まるんですね。3社ほど通わせてもらいましたね。
※※社名は当然ながら伏せるよ※※

まずA社
ここはいわゆるアパレルメーカー。
あんまり記憶にないけど表参道エリアにある小綺麗なオフィスでパタンナーのお手伝いをしましたね。今考えるとそれなりに良い会社だったのではないかなぁ。
「クッソダセェwww」とか内心思ってましたけどね。
でも、雰囲気は良かったかな。
「こういうもんなんかぁ」っていう感触を掴むには良かったのかもしれない。

続いてB社
こちらも表参道エリアのDCブランド(今こんな言い方するのかね?)。
ここではテキスタイルのサンプル作りを中心にやりましたな。真夏に朝っぱらから外作業ばっかりやってた…なんか加工する機械が外にあった…
今考えるとゾッとするな…よく倒れなかったな。日陰に作業場があったとはいえ…
同級生も同時期に通ってたんだけど、あいつらオフィスの中の作業してたな。だんだん思い出してきた。キツかったわぁ〜

ラストにC社
ここがすごかった…
代官山の一角にひっそりと事務所を構えていた新進気鋭(当時)の東京コレクションに出るようなデザイナーズブランド。
社員は社長兼チーフデザイナーとその彼女(なんか専務ポジ)。
初日に言われたことは以下の通り
「終電は何時?」
「駅までダッシュで何分で着く?」
「毎日始発で来たら何時に到着できる?」
「(検品作業中)下働きって楽しい?」
「休憩時間?無いよ」
「俺のところで勉強できてよかったね」
とか、マイルドに書いたけど語調を含めると物足りないくらいだね。
3日通ったけど、オフィスからこのアホカップルが離れたスキに担任に電話してバックレる旨を伝えてサヨナラしたね。

とまぁいろんなタイプのアパレルを体験してからの就職活動。
ここまではまだ肩慣らし。本番はさらに凄かった。
(ちなみにインターンで行ったとこは全部倒産してました)


さて、前述したけど、当時はバブル崩壊後の大不況、超就職難
いわんやアパレル、ファッション業界、生活必需品でもないもんが売れてるわけない時代。
『就職氷河期』とはよく言ったもんだね。
社会への扉を開こうとしたら凍結しててドアが開かないんだもん。
開いたら開いたでブリザード。凍えたわぁ

エントリーシート含めて応募したとこは数十社が当たり前。少ない方だったんじゃないかな俺は。
中には100社近く受けてたやつもいたと思う。そんなにアパレル業界って会社あったっけ?と思ったら職種問わずのぶつかり稽古みたいな受け方してたね。デザイン学科に在籍してる矜持もへったくれもなく、営業職だったり中には事務職だったり、採用してくれるなら勝ちくらいの勢いで就職してった同級生もいたし、地元に帰るのもたくさんいたし、卒業する頃にはみんなうなだれてたな…
ごくわずかに海外留学とかハイブランドとかに行けたのもいたけど、彼らの後の姿はまぁ機会があれば書くか…いや、全員がダメだったとかでなく、ちゃんと希望通りに夢を叶えた的な人たちもいたよ。ただ、それは本当に極少数。時代が違えばもっとチャンスを掴めてた人たちもいただろうに。

かくいう俺はといえば、時代が違ってもまぁダメだったんじゃないかな。
今思うに、という結果論だけど、会社勤めやってられんかったから。
この頃のトラウマがかなり尾を引いたともいえるけど、面接で言われたセリフで思い出に残ってるものをいくつかご紹介★

■ 集団面接にて:一次、開口一番

『今日はお集まり頂きありがとうございました。みなさん不採用です。電車賃はお支払いします。ありがとうございました』
….
….
んー、これは何か試されてるのかと思ったね。
後で聞いたら、そもそも採用するつもりはなくて、でも募集かけとかないと今後がなんちゃらかんちゃらって言ってた。アホか。


■ 個人面接にて:どっかのブランド責任者がポートフォリオを見ながら

『んー、君は自分で独立したほうが良いくらいセンスあるよね』
(採用するつもりは無い)


御社に!入りたいと思って(そこまでじゃないけど)!面接を!受けに来たんですけど!!!!!!!!!?????


■ 老舗テーラーにて

『… … … … うちは新卒取るつもりないから…(超小声)』


なんで!面接まで!しようと!思ったんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


はい、そんな就活の思い出ラインナップでした★
もうね、時代のせいとかあーだこーだとかっこ悪いことは言いたくないけど、思い出すと笑っちゃうね。
俺は俺より上の世代の人たちがそこまで好きじゃなかったりするんだけど、もちろん例外はあるよ。尊敬できる人たちも見てきたし。
でもね、大半の年上が嫌い。今でも嫌い。
未来のために資することをしてこなかったがために、若者が生きにくい世の中を作ったのはお前たちの責任だからな!って思ったりする。
そのくせ「もっとハングリー精神で!」とか「もっと必死にならなきゃ!」とか「俺たちの時代は〜」とかうるっせぇのなんの。
お前たちが築いてきたもんは負債の山だよ。
と、言いたくなる大人たちをたくさん見た。この時も、今もか。
いつの世もしっかり世の中を考えて行動してる人なんてマジで希少。SSRどころじゃない。ソシャゲのガチャ排出率なんて目じゃない。
俺もどうだろう、なんか「未来のためになることをアイツはやったよ」って言ってもらえるようになりたい。それは本音。


はい、ということで『いざ社会人編』でした。
なにが“いざ”だ。
思いっきり大滑りして就職先も決まらずに卒業式を迎えたわけです。
あの時の切なさ、やるせなさ、なんの光も見当たらなさたるや。
これでも俺の人生にとっちゃまだほんの氷山の一角。
この先もっとヤバかった。

続きはまた今度!

次回 俺はプラ太郎 【連載企画:#02 フリーター&ニート編】(仮題)でお会いしましょう。


最後までお読み頂きありがとうございました。
2021/12/06
プラ太郎

追伸
ちゃんと実話です。多少ボカシてるけど

サポートなんてしてもらえたら泣いて喜ぶと思います。つれづれなるままに発信してますが楽しんでもらえたらなによりです。