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落語の話

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2015年1月の記事一覧

二代目 桂枝雀の噺

二代目 桂枝雀の噺

ぷらすです、明けましておめでとうございます。

突然ですが、古典落語が好きです。

まぁ、好きと言っても、落語や落語家さんに詳しいわけではなく、ただ聴くのが好きっていうだけなんですが。

落語を観られるテレビって今はNHKか「笑点」くらいですけど、僕が子供の頃は民放でも落語の番組が結構あって、夜のゴールデンタイムに30分前後の大ネタをやってたりしてたものです。

で、基本、落語の名人ってみんな高齢

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閑話休題 ざっくり落語の基礎知識

閑話休題 ざっくり落語の基礎知識

ぷらすです、こんばんは。

タイトルでは偉そうな感じで書いてますが、僕自身ただ好きで観てるだけで、そんなに詳しいわけではないですよ。

なので、Google先生とウィキぺディアに頼りまくりながら、落語や落語家入門みたいなのを、ざっくりと書いてみようかなって思います。

★落語とは

江戸時代から続く伝統芸能で、「(最後に)オチ(サゲ)のある話」の事です。なので、昔は「落とし話」略して「はなし」と読

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五代目 柳家 小さんと「時そば」の噺

五代目 柳家 小さんと「時そば」の噺

ぷらすです、こんばんは。

落語の中には、食べ物を食べたり、お酒を呑んだりする演目が以外に多いです。お寿司、おにぎり、まんじゅう、お酒、お酒のつまみ、鍋物、そば、うどん等など。
もちろん、舞台の上で実際に食べたり呑んだりというわけにはいかないので、噺家さんは食べる真似、呑む真似をします。

そんな、食べ物関係の落語の名人といえば、なんと言っても五代目 柳家 小さん師匠が有名なんじゃないかと思います

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「目黒のさんま」の噺

「目黒のさんま」の噺

ぷらすです、こんばんは。

今回お話するのは、古典落語の中でも有名な演目「目黒のさんま」です。
秋刀魚が登場するので秋の噺として広く知られていて、この噺にちなみ、目黒駅を挟んで品川区上大崎 では「目黒のさんま祭り」 目黒区 では「目黒SUNまつり」が毎年秋に行われているそうで、この祭りの際には出し物の一つとして落語家さんを呼んで「目黒のさんま」を演るそうです。

では、この「目黒のさんま」がどんな

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立川談志と「芝浜」の噺

立川談志と「芝浜」の噺

ぷらすです、こんばんは。

例えば、落語を聞いたことがない人でも、落語に興味のない人でも、ある年齢より上の世代の人なら「立川談志」の名前を知らない人は、まずいないのではないでしょうか。

バラエティーやワイドショーで本人を見た人も多いと思いますし、ビートたけしさん、爆笑問題、伊集院光さんなど、芸能人の話を聞いて名前を知ったという人も多いと思います。
かくゆう、僕も最初はビートたけしさんのラジオで名

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六代目三遊亭 圓生の「死神」

六代目三遊亭 圓生の「死神」

#落語

ぷらすです、こんばんは。

古典落語の噺の中に「死神」という演目があります。
これはあえてジャンル分けするなら「怪談噺」になるんだと思いますが、その出自も演出もちょっと異色な演目だったりします。
この「死神」、幕末期から明治期にかけて活躍した初代 三遊亭圓朝という人が、ヨーロッパの死神説話を元に創作した噺だそうで、元になった物語は、グリム童話の『死神の名付け親』もしくは、オペラ『クリスピ

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三代目 古今亭志ん朝と「文七元結」の噺

三代目 古今亭志ん朝と「文七元結」の噺

ぷらすです、こんばんは。

落語の人情噺はいくつもありますが、以前書いた「芝浜」と並んで有名なのが、今回の「文七元結(ぶんしちもっとい)」ではないかと思います。

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ストーリー

江戸の下町、本庄「だるま横丁」という裏長屋に、左官屋の長兵衛という腕の立つ職人がいました。
ところがこの長兵衛、悪い仲間に誘われてうっかり博打にのめ

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