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noborik
【訳詩】僕の胸の中で君の心を運ぶ (467字)
E.E. カミングス
君の心を運ぶ
僕の胸の中に入れて
君の心なしに僕は存在しない
愛しい君よ 君が行く所へ僕も行く
愛する君よ 僕がすることはただ君がすること
そうだったら良い
運命なんか欲しくない
君が運命だから、恋人よ
世界なんか欲しくない
君が僕の世界で、僕の真実だから
美しい人よ
月が意味するものはいつも君
太陽が歌うものもいつも君
ここに誰も知らない深い秘密がある
これが根の中の根、つぼみの中のつぼみ
空の中の空、命と呼ばれる木
この木は魂が望むより高くなる
心が隠そうとしても高くなる
この驚異のために星々は離れ離れになった
君の心を運ぶ
僕の胸の中に入れて
アメリカの詩人E.E. カミングスの詩を訳してみました。熱烈な恋愛詩で、読んでいると気恥ずかしくなります。私のようなくたびれたおっさんには、まったく合わない詩です。
でも、誰かを好きになる時は、こんな気持ちになるのかもしれません。それから、怒りや腹立ち、諦めを経験して、もっと穏やかな気持ちで、誰かを愛し続けるのが人間の愛という気がします。こんな純粋な気持ちは、長く続く愛の土台になると信じたいです。
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