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【エッセイ】挑戦することに意義がある(1086字)

先日カラオケに行きました。私はカラオケが好きで、毎月一回行っています。その時は、久しぶりに自分の歌を採点しました。お店でこの点数を出したら料金が安くなるというキャンペーンをやっていたので、採点に挑戦したわけです。普通は採点しないです。

ほとんどが60点台で、数曲が70点台でした。このことから、いかに私が音痴であるか分かります。以前偉そうに洋楽が得意だと書いた覚えがあるのですが、実はたいしたことがなくて、単なる音痴というわけです。ただ嬉しくなることもありました。

採点の時も特に気にせず、普通に歌っていました。点数が悪いとさすがにがっかりしますが、でも、以前のように採点の時に肩に力が入り過ぎることはなかったです。あっ、少しは成長したんだ、と自分で思いました。

私は昔から点数やランク付けが嫌いです。嫌悪しているといっても過言ではありません。学校のテストでも、熱心に勉強することはありませんでした。記憶力は良い方なので、一夜漬けで乗り切っていました。

点数やランク付けをすると、人間が持っている可能性を潰してしまう気がします。一人の人が一生懸命やり遂げたことは、どんなことでも尊いものだと思います。誇張して言えば、この宇宙に一つしかないものです。私の歌は、価値のあるものではありませんが、一生懸命に歌ったことは確かです。

カラオケでは、新しい曲を覚えて歌うのが好きです。この前行った時も、洋楽の新しい10曲を必死になって覚えて、歌いました。新しく覚えた曲なのでうまく歌えないものが多かったです。でも、YouTubeを見て必死になって歌を覚えるのは、楽しくてたまりませんでした。こうやって覚えた曲のいくつかは私の十八番になって、繰り返し歌うことになります。

ここまで書いて、採点が気にならなくなったのは、新しい曲を一生懸命覚えて、歌う楽しさに目覚めたからだと思いました。言い換えれば、新しい挑戦をすることに意義を感じるようになったのだといえます。

一緒に行った人が、割引が適用される点数を出してくれたので、運よくカラオケの料金は1割引になりました!その時の機種はDAMです。DAMの採点は厳しくて、一緒に行った人も70点台のことがありました。その人は、普通は90点近く取れます。

またいつか採点をしてみようと思います。多分、というか絶対60点台になるはずです。点数が上がれば嬉しいと思いますが、いつも勝手気ままに歌っているので上がるはずはないでしょう。それでも、気にしないと思います。気にしないでいられることを、確かめたいです。今回は採点を気にしないで、歌えたのが本当に嬉しかったです。

新しく覚えた曲の一つ、Dan Fogelberg のSame Old Lang Syneです。昔の恋人に偶然会ったことを歌っています。メロディーも歌詞もしみじみと優しくて、大好きになりました。



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