久門剛史「らせんの練習」(2020.05.26)

画像1 緊急事態宣言が解除され、久しぶりに美術館へ行ってきました。今回は豊田市美術館。久門剛史さんの国内初の大規模展覧会を観てきました。
画像2 最初の展示室の作品「Force」。鑑賞者は私一人。静かな室内に、時折響く機械音と、ひらひらと落ちてくるコピー用紙。
画像3 床には斜めに傾いたガラステーブルと、たくさんの電球。一定の間隔で流れる音に合わせて明滅しています。
画像4 美術館の係りの方たちはフェイスマスクをして、なるべく会話をしないように、説明が書かれたパネルを提示してくださいます。感染予防の点で安心できるのですが、鑑賞順路がわかりづらくてうろうろしていたところ、アイコンタクトと仕草で次の部屋へ案内していただきました(笑)。「after that」という作品。暗闇にミラーボールのような物体が壁や床、天井に光の模様を映し出しています。一つ一つが時計になっていて、私一人しかいなかったため室内には時を刻む音が響いていました。
画像5 「丁寧に生きる」という作品群。ものの見方を変えるということは、実生活でも多様な考えを受け入れるということにつながるような気がします。
画像6 ぐるりと回廊を回って次の展示室へ入り、振り向くと最初の作品「Force」が。暗闇にぽっかりと浮かぶ作品。見せ方がうまいなあ。
画像7 私が今回一番気に入った作品。「Quantize #7」。部屋の隅でずっと見ていたかった。
画像8 「Quantize #7」の作品の一部。電球の明滅が生き物のようです。この作品でも音が流れますが、それが日常の中で流れる音でとても心地よかったです。
画像9 最後にアトリウムの壁面に展示されていた作品。よく見ると、細かい数字が。画面の一部がずれていたり切り取られていたりして、規則性の中に不規則なものが生じているアンバランスさが面白いです。

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