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禁断のヘッドホンアンプ

ストレス発散で電子工作…

突発的ですがオーディオの小ネタとなります。
元ネタが直近(24年8月)のstereo誌に掲載されているとの事らしいのでタイミングを合わせてみました。

少し前、仕掛中の案件が進まずにイライラしていた時期のログです。

そんな状態だったので、簡単な工作でストレスを解消したくなって取り組みました。

ヘッドホンアンプを作ろうか

唐突ですが、私の手持ちのヘッドホンは、鳴らしにくいことで定評のあるAKGのK701です。
普段はあまり使用してませんが…

いわゆる「澪ホン」という奴です。
確か販売された当時は8万円。
自分が買うことは無い高価なヘッドホン、というイメージでした。
しかし、ひと頃は随分とお安くなり、1.4諭吉くらいのお値段で買えた時代もあり、入手しました。

当時はオーディオにはそれほど興味が無かったのですが、色々と調べている内に、キチンと鳴らす為にはヘッドホンアンプという物が必要らしいと知りました。

そこで、ネットで紹介されていたヘッドホンアンプを作って、現在に至るまで使用してました。

今回、K701で使用する別のアンプを新たに作る事にしました。

ササッと作れるヘッドホンアンプは無いかな?

と言っても、あまり複雑で部品コストがかかるのは逆にストレスが溜まるので、今回はサッとできる奴にします。

一番簡単なのは、Chu-moy辺りですが、今更感がありますよね。

ネットで探した結果、最終的にこちらの物を使わせてもらうことにしました。

いわゆる「禁断のヘッドホンアンプ」です。
知る人ぞ知る、という謳い文句で紹介されています。

往年のオーディオブランド「テクニクス」が採用していた疑似A級回路の技術である「Class AA」を適用したヘッドホンアンプだそうです。

良質なDACやアンプなど基板を頒布している事で有名なTakazineさんのWebサイトで十年以上前にひっそりと回路図案が掲載されていました。

が、最近になって新たに基板が頒布されたようで、回路図も両電源仕様になって新たに掲載されていました。

かなりシンプルな構成の割に評判も良いらしい。

stereo誌でも紹介されていた、というのは冒頭で書いた通りです。

最近はディスコンの電子部品が増えてきましたが、この内容ならサッと揃いそうです。


回路基板を組み上げる

適当なユニバーサル基板に組んでいきます。

頒布基板のレイアウトを踏襲しますが、流石に片面基板では全ての対応はできず一部をジャンパ線で処理しました。

グランドの面積も限られていますので少し気になります。

ジャンパ線が見えますね。

基板の裏面はこんな感じ。

かなり適当です。

抵抗は手持ちの激安中華セット品です。
リード線が髪の毛みたいに細く、抵抗値もバラツキがかなりある奴です。
とりあえずテスターで抵抗値を揃えるくらいはやってみました。

オペアンプですが、引用元のページの記事によると、JFETタイプのオペアンプでは入力カップリングコンデンサをカットできるとの事で、手持ちのMUSES8920を使ってみました。

ちなみにDIPはディスコンらしくSOPになっているそうです。
廃番にならないだけでもありがたいと思うべきなのでしょう。今のご時世では。

コンデンサは、5pfのマイカのみ購入。
これも入手性が悪くなったように思います。
他は手持ち余剰品です。


完成したので音出し

数時間で完成。
短絡や極性などチェックしたらオフセットを確認。問題無いようです。
下の画像、左の黄色い基板がアンプです。

真ん中の小さいのはレールスプリッタ

とりあえずは適当な12Vのアダプターからオペアンプのレールスプリッタで±6Vの電源にしました。

スマホ音源をイヤホンで聴いてみます。

いい感じです。
なかなかクリアな音でカスレも気にならないです。
安価なスイッチングアダプター電源ですが、ノイズは殆どありませんでした。

K701に変更しても同様にいい感じです。
気分転換に作製した割には良い物ができました。

基板がむき出しなので適当なケースと、もう少しちゃんとした電源を用意してやりたいですね。

文が長くなるのでそれはまたの機会に…


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