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17秒の走馬灯

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あとがき

最後までご覧頂きありがとうございました。

はじめ、物語の最後は主人公がそのまま建物から飛び降りて終わりにするつもりでした。だからタイトルも『17秒の走馬灯』だったのです。

が、描いていて救いがなく暗い気持ちになりました。どうせ死ぬなら特権階級の奴らをギャフンと言わしてやろうと、ガス管を爆発させて飛び降りることにしました。

しかし、「これ、誰も得してないな」と、またも鬱屈した気分になりました。

ラストの形を探す中で、梶井基次郎の「檸檬」という小説を思い出しました。(すごく好きなので今年の最初に描いた絵もここから発想しています。)そして、結局このようなラストに落ち着きました。(飛び出した主人公がこの後サバイブできるのか!?というツッコミどころ満載なのは自覚しております!)

わずか数センチの水深でも、人は溺れることがあるそうです。側から見ていて大したことないと思えることも当人にしては十分に心を壊す原因になりえます。

何もかも吹っ飛ばしてやりたい。自暴自棄になってしまう。そんな状況に誰もがなります。僕もたまになってしまいます。

自分の力では如何ともし難い「えたいの知れない不吉な塊」が世の中を覆っています。混沌を内包して僕らはどうあるべきなんだろうなぁ。考え「続ける」こと自体が一つの答えなのかも知れないと思いました。


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