【1日1事例】日本における発達障害児に対する学校適応支援を目的とした作業療法の手段 #発達障害 #特別支援教育 #適応

参考文献:日本における発達障害児に対する学校適応支援を目的とした作業療法の手段
筆者:助川 文子, 伊藤 祐子
発行日:2020年
掲載元:作業療法 39 巻 5 号
検索方法:インターネット
キーワード:発達障害, 特別支援教育, 適応, 参加, 作業療法
【抄録】
・本研究は,日本の小学校通常学級に在籍し特別支援教育の対象となる発達障害児に対し,2017年度に行われた学校適応支援のための作業療法で用いられた手段の実態を調査することを目的とした.
・日本作業療法士協会に職域を「発達障害」の「臨床」と登録した1,594名の作業療法士を対象に,質問紙による全数調査を行い,回答を計量テキスト分析した.
・結果,日本で発達障害児に携わる作業療法士は1人職場が多く,幼児,学齢児ともに,「感覚・運動遊び」,ついで「物品・道具・遊具の操作」,「書字」,そしてセルフケアなどの手段が行われており,特に学齢児では「相談・指導・調整」の手段も重視されていた.
・学齢児に対する作業療法の検討が求められる.


【メモ】
・青森県、秋田県、石川県、鳥取県、香川県の5県は、作業療法士協会に所属する作業療法士が所属する施設は5施設未満
・日本の作業療法士数は年々増加しているが、発達障害に携わる作業療法士の割合は低く、地域によっては特別支援教育の対象時への対応が、人員不足から困難であることが想定される
・学齢期は、学校参加において、より人的、あるいは物理的環境など、環境資源を対象として活動が求められている。そのため、発達障害児の学校適応支援を目的とした作業療法では、作業療法士は、学校とその環境資源を検討した上で介入することが重要であり、卒後研修などにおいて、学校作業療法士の研修システムの構築が望まれる。


参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/39/5/39_557/_pdf/-char/ja


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