【1日1文献】生活期における下肢装具への相談内容や地域連携の実態─ケアマネジャーを対象とした横断研究─#下肢装具#ケアマネージャー#多職種連携

参考文献:生活期における下肢装具への相談内容や地域連携の実態
─ケアマネジャーを対象とした横断研究─
筆者:阿部 紀之細矢 貴宏松田 雅弘
発行日:2018年
掲載元:理学療法科学 33 巻 (2018) 6 号
検索方法:インターネット
キーワード:下肢装具ケアマネジャー多職種連携

〔目的〕
・生活期における下肢装具に関する対応や連携の実態を調査し,下肢装具に関わる多職種連携の現状と課題を明らかにすることとした.
〔対象と方法〕
・ケアマネジャー(CM)61名を対象に質問紙調査票(基本属性,装具対応で困っていること,多職種連携の要望)を配布し,回収された50例を分析対象とした.
・調査結果の記述統計とクロス集計にて解析を行った.
〔結果〕
・CMは下肢装具に関するチェック方法やフォローアップ体制全般に関して困っており, 基本的な制度や手続きの方法や相談窓口を知りたいという要望が多かった.
〔結語〕
・生活期における下肢装具の対応に療法士が積極的に関与し, CMを含めた多職種連携を実践していくことの必要性が明らかになった.

メモ
・介護が必要に なった主な原因の第 2 位に脳卒中が挙げられ,全体の 18.4%を占めていた.
・そのため,生活期で下肢装具を日 常的に使用しながら在宅で生活している場合が多いこと が推測され 2-4) ,生活期脳卒中者の ADL・QOL 向上の ためには下肢装具に関するフォローアップ体制の構築は 重要な課題である.
・しかし,生活期における装具使用の 現状として,職種間連携 2) やフォローアップ体制 3) の 不十分さが指摘されている.
・装具に関するトラブルが あったとしても,過去の下肢装具の製作経緯や窓口が不 明瞭なため,結果的に何も対応されず,装具に問題を抱 えながら生活している患者・利用者も多い 3) .
・このよう な事態を未然に防ぐために平時から多職種による連携体 制の構築は重要である.

・生活期における下肢装具の使用実態に関して,生活期 の脳卒中者は,耐用年数を超えた装具を装用している可 能性があり,かつ耐用年数を知らずに在宅生活を継続し ている実態が明らかとなっている 2) .
・前田ら 7) は,生活 期脳卒中患者の半数以上が不適応の下肢装具を使用して いると述べている.

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/33/6/33_941/_pdf/-char/ja 

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