【1日1文献】自閉スペクトラム症児の食に関する行動障がいを測定する 尺度の開発 ―構造的妥当性,内的一貫性,内容的妥当性の検討による 項目の選定―#自閉スペクトラム#食事#行動評価

参考文献:自閉スペクトラム症児の食に関する行動障がいを測定する 尺度の開発 ―構造的妥当性,内的一貫性,内容的妥当性の検討による 項目の選定―
筆者:中岡 和代(OT)1)2),立山 清美(OT)1),倉澤 茂樹(OT)3),丹葉 寛之(OT)4), 高畑 進一(OT)1),東 泰弘(OT)2
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:自閉スペクトラム症 / 障害,食事,行動評価

【はじめに】 
・自閉スペクトラム症(以下,ASD)児の46 ~89% に食に関する行動障がいがみられることが報告 されている.
・しかしながら,本邦には網羅的かつ定量 的に把握する尺度がない.
・すなわち,対象児の状態把握, 支援方法の検討,介入効果の判定の指標が存在してい ない.
・そこで,我々はライフステージに応じて異なる食 に関する行動障がいを幅広く継続的に把握するため,3 ~18歳の ASD 児の食に関する行動障がいを測定する 尺度 ASD-Mealtime Behavior Questionnaire(以下, ASD-MBQ)の開発を進めている.
・これまでに内容的妥 当性(内容適切性,内容網羅性,表面的妥当性)を検証 し ASD-MBQ 試作版を作成した.
・今回,ASD-MBQ 試作版を用い,構造的妥当性,内的一貫性,内容的妥 当性の検証を行い項目の選定を行ったので報告する

メモ
・本研究では ASD-MBQ 開発にあたり全国から 対象者を選出し384名が分析対象となった.
・構造的妥 当性の検証では探索的因子分析を用い,サンプルサイ ズにおいて COSMIN チェックリストの基準「Good」 を満たした.
・また,3~18歳の全年齢を網羅しており, 男女比も疫学研究の報告と同様であった.
・分析結果よ り5因子42項目から構成される ASD-MBQ の構造的 妥当性,内的一貫性,内容的妥当性が確認された

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/O4-1.pdf 


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