【1日1文献】ケタミン使用中の終末期がん患者が病院から在宅へ移行できた2症例#在宅緩和ケア#ケタミン#癌

参考文献:ケタミン使用中の終末期がん患者が病院から在宅へ移行できた2症例
筆者:渡邉 淳子, 佐久間 詠理, 川内 潤也
発行日:2019年
掲載元:日本在宅医療連合学会誌 1 巻 (2019) 2 号
検索方法:インターネット
キーワード:在宅緩和ケア, ケタミン, がん性疼痛

【抄録】
・大学病院入院中に,難治性がん疼痛に対しケタミンを使用し,疼痛管理を行った症例の在宅移行を 2 例経験した.
・2 例ともオピオイド抵抗性の疼痛があり在宅でケタミンを継続投与し中枢性の副作用もなく,疼痛コントロールは良好であった.
・2 例とも在宅医療開始時の予後は 1 ヶ月以内と厳しい状態の患者であった.
・ケタミンは NMDA 受容体拮抗薬であり,注射投与可能な数少ない鎮痛補助薬である.
・2007 年に麻薬指定を受け在宅では院外処方できないため,扱いが困難な注射薬である.
・ケタミン使用中の癌末期の患者の家に帰りたいという切なる願いを速やかにかなえるために,在宅緩和ケアに係わる医師は前もって麻薬免許を所持し,院内処方できる準備をしておくことが必要と考えられる.

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jahcm/1/2/1_1.2_35/_pdf/-char/ja 

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