【1日1事例】求められる特別支援学校における理学療法士の役割 -広島県における理学療法士の活動状況- #理学療法士 #特別支援学校 #特別支援教育

参考文献:求められる特別支援学校における理学療法士の役割 -広島県における理学療法士の活動状況-
筆者:馬屋原 康高  , 北山 良平, 山田 祐一, 石倉 英樹, 高須賀 文香, 岩田 恵美, 島津 竜太, 佐々木 昭
発行日:2021年
掲載元:理学療法の臨床と研究 30 巻 (2021)
検索方法:インターネット
キーワード:理学療法士,特別支援学校,特別支援教育,広島県

【抄録】
児童・生徒数の増加や障害の重度化・重複化・多様化が進み、2007年には学校教育法の改正により、特殊教育から現行制度の特別支援教育に改変された。さらに近年では、特別支援学校において口腔内、鼻腔内や気管カニューレ内部の喀痰吸引などの医療的ケアの導入が進み、酸素投与のみならず人工呼吸器を装着した児童・生徒の通学など、教育現場へのより医療的な支援が望まれている。本稿では、そのような状況下にて、特別支援学校や現場の教諭が理学療法士に何を求めているのかを中心に、広島県の状況を紹介しながら概説する。

【メモ】
・特別支援学校には、肢体不自由、知的障害、視覚 障害、聴覚障害、病弱や(これらの障害のうち 2 つ 以上有する)重複障害を伴う児童・生徒が在籍して いる
・特別支援学校と PTの連携方法
1.「教師出向形式」
特別支援学校の教師が医療機関や療育施設を訪問し、教員が 担任している児童に対する理学療法実施内容の見学、ストレッチ法や介助法などについて PT から助言や技術支援を受ける
2.「PT 来校形式」
PT が非常勤の専門職として特別支援学校を訪れて、教師が抱えている児童・生徒の姿勢や運動機能などの問題点について指導・助言を行う
・PT 来校形式群と、教師出向形式群と、両方活用形式群の3 群を比較した結果、PT 来校形式および、教師出向形式とPT来校形式の両方を活用した場合は、教師出向形式単独 よりも PT を活用した実践がなされていると報告している。
・特別支援学校および教育委員会は、
①児童生徒の介助法や指導法に関連する役割
②車イスや補装具類に関連する役割
③病気や障害に関連する役割
④実態把握やアセスメントに関連する役割 を PT に求めていると報告している。
・国立特別支援教育総合研究所「合理的配慮」実践事 例データベース(http://inclusive.nise.go.jp/) には、特別支援教育の実践事例が 2020 年 9 月 1 日 現在で 422 件登録され、児童・生徒の身体状況、学 習状況、学習環境の整備状況など詳細な情報が記入 されており、特別支援学校での学習状況について実 例を通して知ることができるだけではなく、PT が教 育現場で助言や指導を行うにあたり参考となる。

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jptpr/30/0/30_25/_pdf/-char/ja

http://inclusive.nise.go.jp/

 


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