【1日1文献】訪問看護ステーションにおける参加型職場環境改善への取り組み ~ SPDCA サイクルの活性化~#訪問看護ステーション#職場環境#ストレス

参考文献:訪問看護ステーションにおける参加型職場環境改善への取り組み ~ SPDCA サイクルの活性化~
筆者:狩野 遣斗(OT),橋本 史子(OT),山本 将(OT)
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:(訪問看護ステーション),(職場環境),ストレス

【はじめに】
・近年,労働安全衛生においてメンタルヘ ルスは重要課題となっている.
・労働者健康状況調査に おいて,職場での対人関係と仕事の量的負担が強い不 安,悩み,ストレスの原因であると報告している.
・参加型職場環境改善の取り組みは労働や労働環境に起因 したリスク低減を事業者,労働者が進めていく上で有 効な実践的な方法論として提唱されている.
・また職場 環境改善は継続的かつ中長期視点で推進する必要があ る.
・今回,当訪問看護ステーション(以下,当事業所) に お い て survey-plan-do-check-act cycle(以 下, SPDCA サイクル)を活性化させ,参加型職場環境改 善に対する取り組みを実施した結果,訪問移動時間が 短縮し,休憩時間及び空き時間が増加し,職業性スト レスの軽減に至ったため報告する.

【考察】 
・参加型職場環境改善に対する取り組みは,経 験やアイデアを表出し合うことにより,職場内の相互 理解やコミュニケーションが促進されると報告してい る.
・当事業所においても職員が職場環境改善に対する 討議を実施したことで,帰属意識や職場内の相互理解 が高まり,職場での対人関係のストレス軽減に寄与し たと考える.
・また,国際労働機関におけるストレス対 策の取り組みとして,個人に対するストレス対策は一時的,限定的であるのに対し,19事例のうち14事例 が職場環境改善を通じた対策に有効であったと報告し ている(Karasek, 1992).
・このことから当事業所にお いても,訪問ルート調整を実施したことにより,訪問 移動時間が短縮し,休憩時間及び空き時間が増加した ことにより,仕事の量的負担のストレス軽減に至った と考える.
・今後,現在の取り組みの継続と定期的な面 談や主体的な年次有給取得の推進に向けた取り組み等 を実施し,さらなる参加型職場環境改善に対する討議 を重ねている.

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/P4-4.pdf


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