【1日1文献】多剤併用に関する在宅医療の患者家族の意向調査と患者状況要因研究#在宅医療#多剤併用#家族意向

参考文献:多剤併用に関する在宅医療の患者家族の意向調査と患者状況要因研究
筆者:清水 一郎福田 俊一土器 潔柳田 毅岡本 敬久濃沼 政美赤瀬 朋秀山口 高秀
発行日:2021年
掲載元:日本在宅医療連合学会誌 2 巻 (2021) 2
検索方法:インターネット
キーワード:多剤併用在宅医療家族意向増薬不同意減薬不同意

【抄録】
・在宅医療の患者家族の多剤併用に関する意向をアンケート調査で明らかにした.
・回答者の 70%を占める処方薬の増減両方に同意の場合は,当該患者の通院率が低く,高い医療処置実施率で処方薬数への不満が少なかった.
・しかし全体として 20%は増薬を希望せず,看取り意思率が高く,特に精神神経領域の治療薬の服用中では定期薬数を多いとする傾向を認めた.
・反対に全体で 10%と少ないが現行処方に満足して減薬を希望せず,高い居宅率,低い看取り意思率の中で,漢方などの処方が多かった.
・また高い通院率,低い医療処置実施率に精神神経領域の治療薬が多いと増減両方に不同意になる傾向が存在した.
・処方見直しには家族にも配慮が必要である.

ひとこと
・最近、花粉症の診察を受けた時、なぜか錠剤が2種類処方された。
・1種類で効果があれば2錠飲む必要はないと考え、ひとまず1種類だけ服用して様子を見てみた。
・そしたら十分に花粉症の症状は抑えられた。
・そのことを2週間後の検診で耳鼻科のお医者さんに伝えたら、それならと1種類に減薬してもらえた。

・全然重みの違う話だけど以下3つを学んだ
①医者は多めに薬を処方する生き物
②ヒトには個体差があり、誰にでも最適と言える万能な薬なんてない
③処方された薬に対してきちんと実体験を通して話をすれば、医者も減薬を受け入れてくれる(医療者にはインフォームドコンセントの義務と、患者には自己決定権があるので無理強いはできない。)

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jahcm/2/2/2_2.2_27/_pdf/-char/ja


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