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夫婦喧嘩は犬も食わない、リレーションシップにおいて大切なこと

先日、息子が初めて友達の家に泊まりに行った。22時には寝たよと先方から連絡をもらったのだが、念の為夫婦で23時までは寝ないでおこうと決め、23時を過ぎたところで就寝した。気になって朝方4時ごろ目覚め携帯を見ると息子が泊まりに行った家庭からではなく、別の友達の中国人ママから23時半ごろ電話が来ていた。夜中に電話するような関係ではないし、初めてのことなので驚いて翌日連絡してみた。すると旦那さんと大喧嘩していても立ってもいられなくなり私に電話してしまったとのことだった。30代半ばの彼女には15歳上のカナダ人の旦那さんがいる。私と同じ東アジア出身であること、お互いの夫が西洋人であり歳の差も同じなので私に対して親近感を持ってくれているのだと思う。

ちょっとナーディーなその旦那さんはハイキングが好きで私の夫と話が合い、ワインも好きなのでそこは私と話が合い、私たちにとっては至って良識的な普通に良い旦那さんなのだ。元々投資家銀行出身の彼は独立して今もよく稼ぐ。仕事のストレスもあるのかアルコールの摂取量がとても多く、確かに尋常ではない。ビール500mlを2缶とワイン1Lを2本一晩で開けられる胃袋と肝臓を持つ巨漢とまではいかないが太めな人だ。そんな旦那を見るのに辟易して中国人ママは嫌ごとを言ってしまうそうだ。やれ運動して体重を減らせ、アルコールのセラピーに通えなどなど。そしてその旦那さんは「君とは深い話が一切できない。大体仕事も辞めたいのに君が全く稼げないから辞められないんだ。」から始まり、売り言葉に買い言葉な傷つく発言を浴びせつけ彼女を撃沈させたようだ。

彼女に、旦那さんのことを愛しているのかと聞くと「愛していない。でも今の生活は辞めたくない」と言う。ロンドンで大きな家に住んでお金に困ることもなく生活ができるものね、「だったら女優になるしかないね。」と私は返事をした。

私見であるが、この場合は中国人ママが完全に子どもだと考える。23歳の時に出会った年上のお金持ちの彼氏と付き合って上海やインドで同棲をし、4年経って子どもができて結婚して、ロンドンに越して良い生活をしている。一体何が問題なのか。旦那は彼女が稼げないことは百も承知だろうし、ストレス発散のためにお酒を飲んでるだけでケチつけるなよ、な心境なんだと思う。私だったら旦那が喜びそうなワインや料理を勉強したり、運動嫌いな旦那を痩せさせたいならダイエット食の勉強をしたり、自分なりの努力をするだろう。しかし彼女は自分が安心できる環境にいないことに対する自分の心情的ストレスを彼にぶつけているだけなのだ。それに子どもの友達のお父さんたちを見ていると、みんな積極的に子育てしているのでそれを見て全く子育てに興味を示さない自分の旦那と比べてしまうのだと思う。そうは言っても、愛していない人と一緒に生活するなら、それくらいの犠牲はあるのではないだろうか。

リレーションシップにおいて、相手を変えようとすることは絶対にしてはいけない。相手は変わらないし、相手を傷つけるだけだからだ。変えようとすることは相手に対して「あなたは私の思うところではなく完璧ではありません。」と突きつけているようなものだから。しかし自分を変えることはできるのだ。相手への寄り添い方、見方、自分の考え方の癖やパターン、そういうことを変えることで関係性を良くしていくことはできる。

夫婦は鏡、自分に見合った人しかやってこない。不満を言い散らしていれば、相手も自分に対して同じことを思っているだろう。

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