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ジョングクの3D問題から見る多人種文化に住む日常

どうでもいい話だが、私は2020年にアーミー(BTSファンの総称)になった。冬のソナタが日本で放映されるようになった頃から、家族で韓国ドラマに釘つけになるくらい韓ドラファン歴の長い私が、親友2人の勧めでダイナマイト観ながらメンバーの名前と顔をやっと一致させ、完璧に本名まで覚えた頃にはすっかりアーミーになっていた。

この間マンネ(1番歳下)のグーちゃんことジョングクがソロシングル「3D」という曲を出し、そのMVを拝見した。Featuringのラッパー、ジャック・ハーロウが色んな女の子とデートをしたとラップする下りのとこで、
I had one girl, too boring.  Two girls, that was cool for me
と歌詞と共に映像でも女の子の数がどんどん増えていくのだが、最初のつまらなかったone girlには浅黒い肌の女の子を、 two girls のカッコ良すぎたぜの二人目には白人ブロンドの女の子の映像が。これはポリティカルコレクトネスで問題になるのではないかとロンドンに住んでいる私はとても気になった。
調べてみると、私が気になった部分以外にもアジア系のアメリカ人の子を特定した歌詞があったとのこと。

MVを作ったのがアメリカ人なのか韓国人なのかは知らないけども、今どき絶対に無視できない問題で、こういう感覚は多人種が住む街で暮らしていない限り分からないのかもしれないと思った。
そしてこのラッパーもケンタッキー州出身らしく、言ってることと感覚が伴っていないかもしれない。要は分かってないってこと。

先日7歳の息子が仲良い友達のパパに「ハロー、ミスターカリー!」と冗談で挨拶して私は心臓が止まるかと思った。と言うのは、そのパパはインド、イギリス、ポルトガル、ビルマが混ざった人で、青い目を持つが見た目はインド系っぽい人だからだ。しかし息子が言うミスターカリーは、息子の好きなパディントンに出てくる白人のお隣さんのことであって、決してインド系の人がカレーを食べるからとそう呼んだわけではないのだ。息子はまだ純粋な心を持つ齢だ。

そういうことを考えていると、ニュージーンズのメンバーの一人が来日時にお鮨の国に来れたと喜んで投稿したら炎上したという記事を見つけた。私の中でこれは日本を馬鹿にしているとは思わない。

イギリスのことを未だにご飯がまずい国と言う人もいるし、フランスならバゲット?イタリアならピザにパスタ?スペインならパエリアではないか。東アジアの人は特に食べることに重きを置くので、その国で美味しいものを食べたいという思いが他の国人たちより強いように思う。なのでニュージーンズの若い彼女も日本の美味しいものと言えばお鮨と思っただけではないだろうか。

白人系ヨーロッパ人は行く先々で文化や自然を期待するように思う。パンク一家の我が家ウエストウッド家では、義母が思う日本と言えばお能だったし、夫は宮本武蔵だ。

※写真は日本から来た友達がガムを買ったらBTSファイルをもらったとわざわざ持ってきてくれた。私の推しはジンくんなので3Dとは関係ないけどこの画像で。

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