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気付いたら

まずはこちらをご覧ください。

たまたま隣にいたご婦人とこんな話になったんです。

「明日もあるんでしょ?また明日はすごいんじゃない?高崎で。」

これは明日も行くしかない、見逃すことはできない、私は思いました。

会場が違うと演奏とか、若干変わるんじゃないか、そんなことも感じた私は東京からとんぼ帰りをして次の日、当日券を狙って高崎芸術劇場に向かいました。

17時から販売で、到着したのが少し過ぎてしまったのですが、チケットは無事にゲットすることができました。座席は1階席の後ろの方。東京で前すぎたからね。ここはちょっと後ろから全体を眺めてみた方がいいかな、と。

まだ残っていたようだったので、ここはとっさにツイートさせてもらいました。(実は東京でも空席が若干あったのでこれはもったいないと感じていました。)

私の基本として、いいものは推したい。本当によかったんです。心が震えたんです。

私の後に当日券を買った人おられたかな?ちょっと気になりました。結構残ってたんですよね。

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ハンカチもしっかりと持っていきましたよ。えらいなぁ、私。あ、ちなみにこのタオル、高崎駅の改札を降りたところに販売されています。ちょうど、みどりの窓口の反対側にありました。(場所が変わってたらごめんなさい。)

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ついでの(?)モスバーガーを食べました。少しゆっくりしてしまってうっかり開演を過ぎるとこだった話は内緒です。(ちゃんと間に合ったよ)


私が感じた高崎での様子。

曲が終わった時の拍手にそれを感じたのですが、東京の会場より温かみを感じました。それに加えて、高く手をあげてより群響の皆さんに伝えるようにしていた方がたくさんおられました。もちろんのことですが私もなるべくは高く上げてするようにしています。

それからもう一つ。

前半が終わって、群響の皆さんもはける、という時にも会場から温かい拍手が沸いていました。違いが発見できた瞬間でした。


もちろん、この日の今井信子さんのヴィオラは素晴らしかった。羽織っていたジャケットはワインレッドでした。赤という色は女性をより女性らしく見せる色なのかも知れない。前日のグリーンも素敵だったけどワインレッドもまた深みを増して魅力的に見えた。アンコールまでしっかりと堪能させてもらいました。しょうがないねぇ。と言わんばかりのご登場でした。和田さんとやりとりをされていたのが印象的でした。その後今井さんは指揮台の少し後ろに立って群響のみなさんを称えていました。これもまた高崎ならではのシーンでした。

本当に演奏家さんはすごい。年齢に限ることなく、命があれば可能な限り(演奏することができる限り)続けることができるんだなと思い知らされました。尊敬できる職業だと思います。

休憩を挟んで後半の2曲も変わらずよかった。楽しかった。舞台上でたくさんのお客さんを目の前に”楽しい”を発揮できることは素晴らしいことです。改めて尊敬できます。


私の注目ポイントは群響のみなさんだけではなかった。指揮者にも重点を置いてみていました。

特に東京公演はオーケストラを上から眺めることができたので、私は演奏者の視点で指揮をガン見してしまった。もしかしたら視線を感じてしまっていたかもしれないです🤣

75周年記念のマエストロは山田和樹さん。

同じ音楽でも、指揮者が変わると全然違うものになる。私は小学校の時の音楽の授業で聞いたことを今でも覚えている。とても印象に残っている。ちなみに題材はベートーベンの運命。

全体を通して大きめにと言うか、アクションをより大きくされているのかなという印象でした。

そして、一つ私が注目してしまったことがあって。それは、楽章の間のちょっとした時間。

ハンカチを出して汗を拭うシーンがあったんです。

山田さんは、タキシードのジャケットの内ポケットからハンカチを出してました。

その前に行われていた562回定期演奏会のマエストロは高関健さんでした。

高関さんは、タキシードのパンツのポケットからスッと出して汗を拭っていました。

こうして文字にしてみて改めて思う。私のみるところはいつもニッチな視点。

しょうもないな、とも思ってしまったり。ここまで読んでくれたあなたに感謝です。


プログラムが終わり、本当に暖か過ぎるくらいの拍手が鳴り止まかったんです。本当に本当に。みんながみんな、手を少し高めに上げて拍手をしていたんです。

そして最後、山田さんが出てきて、一言おっしゃいました。

「群響75周年おめでとうございます。(ここでもまた拍手)感想、一言でいいます。群馬の宝です。」

なんていうことをおっしゃるのでしょう。もう泣きました。

それを感じた私。気付いたら、私「の」群響になっていた。








何かいいものを食べます。生きます。