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翻訳者とお金

先日放送されたNHKのプロフェッショナル、校正者の大西さんを追ったもの。

プロフェッショナルで取りあげられるほどの、業界の重要人物が
「日給4000円くらいのこともある」
と発言したことが話題となった。

会社勤めの人からしたら驚きの額だと思うけど、フリーランスで出版関連の仕事をしている者からすると
「あるよねー」
という感じ。

特殊技能を使い、決して楽などしていないのに、そんな金額。

翻訳者も、実務翻訳でワード単価で支払われている人ならそこそこもらえるかもしれないけど、書籍の場合は1冊いくらという計算なので、ワードに換算すると目も当てられないと思う(悲しくなりそう&本1冊のワードを数えるのは大変なのでやったことないけど)

調べ物を丁寧にすると時間がかかり、時給や日給に換算すると切ないことになる。前出の「日給4000円」も、調べ物に時間がかかった結果そうなっている。

これではとても生活はできない。私の場合は、夫のおかげで生活できているので、収入を度外視した好きな仕事ができている。

金額そのものより、費やしたエネルギーが等価交換されないことが切ない。持ち出しで仕事をしている人も珍しくなく、みんな愛や使命感だけで動いている。

なにかおかしいと思うけど、私はそこの追求にエネルギーを注ぐようにはできていないと感じるので、ただ良い仕事をするしかない。

なんか暗くなってしまったけど、天職にめぐり逢えてしあわせだし、仕事は大好きです!

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