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オカマと坊主

耳が疲れて、youtubeみるのも嫌になり、SNSも幸せ満載な投稿をみるのも疲れた先に、私は今読書にはまっている。いつか読むかもしれないと思い購入していたものを今更読み始めている。 本屋はもともと好きだった。家に帰る道の途中、駅前の12時まで開いている本屋は、家に帰るまでのワンクッションの儀式だった。店を閉めたくて仕方ないメガネをかけた本棚にブレンド気味なシャツをきた男性定員。今は、本屋が近くにない場所に住みkindle一択なのが少し残念なのだけど。
ランチの時間に、この爪切男の本をニヤニヤしながら、急がないぺースでよむのが とても好き。

#もはや僕は人間じゃない  の時代は、私がおそらく同じ時期に中野あたりを徘徊していた時期と被っていると思う。そのせいか、より話がスムーズに入ってくる。

当時 友達も多く住んでいたし、その当時密かに好きだった人もその町にすんでいたんだ。その人は、彼女と別れたばかりで 暇つぶしなのか、隙間を埋めるためか、私と毎日のようにあっていた。私は家に帰る数個前の駅で途中下車し、その人は毎日 駅には必ず自転車で迎えにきてくれた。家は、駅と駅との間で、結構距離があり 思えば、この歩いている時間が本当に幸せだったし。途中にロイヤルホストがあって、よくそこで 遅い夕飯をたべたけど、周りに今では有名になった芸人さんたちを見ながら、こそこそくだらない 内容さえ覚えていない話をした。
そして帰りにまた、駅まで送ってもらうのだった。

しばらくして、その人は同じ中野内のおしゃれなマンションに引っ越し、
たしか部屋から 「東京タワーがみえるんだよ」って自慢されて、そのほんとに小さかったけど、「その瞬間 私はもうこの人と会うことはないな」って思った。あれって 本当に東京タワーだったのかな? その後、さらにしばらくして 代官山に引っ越していき、いつしか会わなくなった。今俺の借りてる駐車場代ってプーの家の家賃より高いよねっていわれ、おそらくそれが最後の電話だったと思う。

またまた しばらくして、その人は誰もが知るようなモデルと結婚して、さらに交通の便が電車民には面倒な三宿に引っ越したと聞いた。私は、東京から3時間以上離れた場所に 引っ越し、さらに日本を出た。

#もはや僕は人間じゃない  私も、この中に出てくるような坊主やオカマに会いたかった。会えていれば、こんな遠い場所になんてくることもなかったのに。

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