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運命かなと思ってる

幼稚園の先生となり

初めて受け持ったクラスには

自閉症でハーフの男の子がいました。


まだ日本語はおろか

英語も「マミー」などの一語文を

ぽろっと話す程度。

両親と離れて過ごすのも初めての経験です。


彼はなかなか心を開いてくれず、

毎日泣きながらお母さんにしがみついて

登園していました。


そんなある日。

クラスにいるのが辛かったⅩくんは

突然園庭へ駆け出すと

ジャングルジムによじ登り

大きな声で「たーすけてー」と叫んだのです。


私が初めて彼の口から聞いた日本語。


焦って追いかけていた足は力を失い

どっと罪悪感が押し寄せるとともに

私も泣きたい気持ちでいっぱいでした。


これが私が発達障害に興味を持った原点です。


今でもよく思い返し

できなかったことを考えては後悔。

そして、これからの自分を

奮い立たせています。


この子に出会えたお陰で

私は人生の目標、

指針を手に入れることができました。


「これさえやれば正しい」

という教育が無いように

「この選択が正しい」

という確証はどこにもありません。


それが分かるのはきっと

10年後20年後の話でしょう。


それでも、自分が色々な保育に出会い

さまざまなお子さんやご家庭を見てきた中で

「これは信じられる」と思ったお話を

これからたくさん

お伝えしていきたいと思います。


子どもたちの未来を守りたい。

育児で悩む方々の足元を

照らすお手伝いをしたい。

保育士さんたち自身の

環境を改善する制度をつくりたい。


ずっと抱えてきた思いを

今年は形にしていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

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