幼稚園の先生となり 初めて受け持ったクラスには 自閉症でハーフの男の子がいました。 まだ日本語はおろか 英語も「マミー」などの一語文を ぽろっと話す程度。 両親と離れて過ごすのも初めての経験です。 彼はなかなか心を開いてくれず、 毎日泣きながらお母さんにしがみついて 登園していました。 そんなある日。 クラスにいるのが辛かったⅩくんは 突然園庭へ駆け出すと ジャングルジムによじ登り 大きな声で「たーすけてー」と叫んだのです。 私が初めて彼の口