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好きな英単語はrecognize

ネタが切れてきたときは、公式さまのハッシュタグ企画に便乗してダラダラ書こう、ということで、知らぬ間に125件も通知が溜まっている「応募する」の項目をクリックしてみれば、どんどん出てくるハッシュタグ。

マンガ、小説、ライフスタイル、ビジネス、スポーツ……。noteも細分化が進んでいるんだなあ。そもそも初期はハッシュタグ自体がなかったことを考えると、でかいところまで行ったよなあ。次はドームツアーかなあ、などと無駄に古参アピールをしつつ、「教育」というジャンルが目に留まりました。

「学問が好き」であることについて述べよ、とのことである。国語が好き、算数が好き、化学が好き、日本史が好き……、と、多くの教科をカバーしています。

さて、自分はそのうちのどれが好きなのだろうと、手元に置いてあるノンアルコールハイボールを見つめつつ、考えました。最近は休肝日を設けているのです。

いやあ、昨今はノンアルコールでもなかなか美味しくて満足度が高いですなあ、などとひとりごちつつ、改めて考えてみましたが、すまん、好きな教科、ない。というか、わからん。


嫌いというか、苦手な教科なら、数学と物理と古典です。

因数分解をやりたくなさすぎて高校は2年生から文系クラスに進んだし、動くフェリーボートに停まっている車たちがなぜぶつからないのか理解できなかったし、古典の授業はなぜかびっくりするほど興味が持てなくて、与謝蕪村さんの顔しか覚えられませんでした。

それでもいちおう進学校だったので、大学入試への対策が2年次の途中くらいから本格的に始まりまして、英語でとにかく点数を稼ごうという戦略を立てることに。担任の先生もすんなり了承してくれました。

自分でいいますが、英語の成績だけはクラス内でトップクラスだったのです。それは先生もわかっていたので、とにかく英語を勉強しまくれと言われました。ちなみになぜそんなに英語の成績が良かったのかというと、ヴィジュアル系の曲の英語のなんかエロそうな部分の意味が知りたくて、独学で訳していたからです。

そうして自分は、英単語を覚えまくりました。これが後に第一志望に落ちた原因のひとつだと思うのですが、自分は英文を読むことではなく、あくまで英単語を覚えるという行為が好きであったことに、そのときは気づいていなかったのです。

国語でもそうですが、入試の問題というのはかなりのボリュームの長文が載ります。試験時間には限りがあるので、その長文をいかに速く理解できるかが勝負どころになります。そのためにはできるだけたくさんの長文を読んで、その中から要点だけかい摘まんで問いに答える、ということに慣れていなければなりません。

ところが、英語の勉強は英単語をとにかく極めまくったら良いと考えていた自分は、単語帳にもたくさん紹介されている例文をろくに読まず、英単語が羅列された完成された文章に慣れるトレーニングを怠っていたのです。recognizeって単語はかっこよくていいな、とかほざいている場合ではなかった。


まあ大学には無事に入れたし、結果的には英文のゼミに入ったのですが、英語が好きというよりは、たまたま受けたヨーロッパ文学の授業で、戯曲『サロメ』について紹介されていたことがきっかけです。

『サロメ』がどういう内容かというと、お皿に乗せた生首に(以下ネタバレ回避)。そういう変態的な作品が存在するヨーロッパ文学、やべーんじゃないのか?というサブカル的な興味からです。

だからといって、ゼミでイギリス文学に傾倒したのかいうと、そういうわけでもないのですが……。『サロメ』に較べたらみんな変態度数が低くて物足りなかった。

あと、内容のヤバさばかりに気を取られて『サロメ』はイギリスではなくフランスであることを、かなり後になって気づいたのでした。ケータイで『tomak』の画像とかを見て、なんじゃこらとか楽しんでいる場合ではなかった。『tomak』というのは当時ネット上で画像が出回っていたゲームで、植木鉢から生えた生首を(以下ネタバレ回避)。


みんな、授業はちゃんと聞こうな。あと、まだ入試が終わっていないという人もいるかもしれないのでアドバイスを。英語の長文に慣れておけ。

サウナはたのしい。