そんなに大金が欲しいですか問題
世の中にはお金というものがたくさん出回っていて、それをたくさん持っている人も、あんまり持っていない人もいます。
そして、数奇な運命によって、ある日にいきなり4630万円が振り込まれてしまうということもあります。
それを使い込んでしまったという例の件の是非については(まあ是か非かでいえば非なんだけど)置いておいて、もし自分がそういう立場になったらどうだろう?と報道を見て少し考えました。
さすがに何もしていないのに数千万円単位が通帳残高に出てくれば、それはおかしいだろうと気づくでしょう。
そして、そのあまりの高額さに恐れ慄くでしょう。でも、そこで、友達や親に即座に相談……するかというと、微妙なところですね。
たとえ正当な理由であっても、いきなり巨万の富を得たと他人に報告するのはこわいです。
巨万の富を得たことがないから、想像でしかありませんが、たぶん。きっと、多くの人はそうなのではないかと推測します。親族や知り合いに大富豪があんまりいないので、断言はできないのですが。
宝くじ売り場にはよく、「ここで○億円が出ました!」などと襷や旗が掲げられています。
いろんなところで目にするので、もしその文言が正しければ、当たりの宝くじをゲットして、通帳のゼロの数が膨れ上がったという人が、日本じゅうに散らばっているはずです。
でも、実際に当たったと申告している人を見たことがない。
大昔、1億円が入った風呂敷をたまたま拾って億万長者になってテレビで有名になった大貫さんというおじさんがいらしたそうですが、その大貫さんのように、宝くじで大金持ちになってメディアで騒がれた人の事例は聞かない。
でも、天文学的な枚数を買えばいずれ当たるはずなので、誰か懐に余裕のありそうな人が、当たるまで買ったりしないだろうか。
ユーチューブでよくある「1000円ガチャを10万円ぶん回します」みたいなものの宝くじバージョンみたいなノリで……なんか既に誰かやっていそうだな。
と思って調べてみたら、案の定、ヒカルさんとHIKAKINさんがされていました。もともと大金持ちのおふたりじゃないとできないくらいの高額を賭けて……。それでも、億単位の高額当選は無理だった模様。
どうやら、多く買えば当たるという確率論では片付けられないのが宝くじらしい。それを超越し、宝くじの1等やら3等やらが実在する異世界へと転生することに成功した者のみが見られるもの。
そんなパラレルワールドに行ってみたい気もしますが、実際に数億円の財産を手に入れたとして、何がしたいだろう。
家のローンの返済、そして引っ越し。自家用車の購入。せっかくなら、いい家を買いたいし、いい車に乗りたい。それだけで1億円は使えるかな。
でも、残りは税金で引かれていく。高い買い物であればあるほど、引かれる税金は多い。
掃除しきれない広さの家はよく考えたら手入れがめんどくさいし、高級車のシートはもったいなくて座りづらい。現実的に考えれば考えるほど、「まあ現状維持でいいか……」となる。我ながら、夢がないし、欲がないなあ……。
やっぱり、実際に億万長者になってみないと、リアルに思えないのかもしれない。というわけで、私に夢と欲を取り戻すべく、誰か5000兆円ください。
サウナはたのしい。