ぷらぷらり日記 2021.3.22 千里川土手
大阪府と兵庫県の境目の地域には、大阪国際空港(伊丹空港)があって、そこから飛行機が毎日ビュンビュン飛んでいます。
空港の屋上が無料開放されていて、そこから着陸や離陸をする姿が拝めるんですが、もうひとつ、豊中市に「千里川土手」という有名なインスタ映えスポットがあります。
そこでは頭上スレスレ(体感としてそうだというだけで、実際は30mくらい離れているそうですが)で飛行機が飛んでいるのを楽しめる、というような内容をとあるブログで読んだのを今朝いきなり思い出して、わりと地元に近いので、じゃあ行ってみるか、と。
阪急曽根駅で電車を降り、大きなダイエーがあって人通りの多い東口ではなく、閑静な西口から出ていきます。
ちなみにダイエーがある側は「たこ湯」という、たこ焼き屋が併設されている個性的な銭湯があります。2階の露天風呂が広い。
さて、こちら側は入り組んだ住宅地。Googleマップを見たらクラクラしてきた。電柱には上の写真のような地図がありましたが、うん、これじゃさっぱりわからん。
とりあえず方角さえ間違わなければ大丈夫だろうとテキトーに歩いていたら、運良く車通りの多そうな道への抜け口を発見。
桜も見かけました。なんかよくわからないけど、ここにだけピンポイントで存在していました。
あんまり桜が咲いていそうにないところだったのですが、これ桜だよねえ。別の植物じゃないよねえ。なにせ桜がバラ科なのを先日まで知らんかった文系なものでわたし。
15分ほど歩きまして、着きました。千里川土手。
想像以上に地味だ。いやまあそりゃただの土手に派手さなど期待していないんですが。
有名なスポットということで、もっと人が多いかと思いきや、高価そうなカメラを構えたガチ勢っぽいお兄さんと、バイクでご来訪のおじさんと、たぶん地元の人であろう親子のみ。ネット情報によると「飛行機おばさん」なる方がたまに出現されるそうですが、残念ながら、お目にかかれず。
しかし、みんな無言である。ガチ勢なお兄さんとバイクのおじさんはともかく、親子も無言である。キラキラスポットに広がる無音の時間。謎の緊迫感。
その理由は、数分後に飛行機がやってきた時に思い知らされました。
向こう側から何か光が来る、よしTwitterを閉じてカメラを起動、近づいてくるぞくるぞくるぞ……えっ、ちょ待っ……ああ行っちゃう……。
………………………。
尻尾しか撮れんかった。
………………………。
飛行機、速い。マジ速い。当たり前だけど恐ろしく速い。来た、と思った後でカメラを向けても、まあ間に合わない。遠くの光にしか見えない時点で精神を集中させておかないと厳しい。
いつ飛行機が来るのか、常に気を張っていなければならない。そりゃ無言になるわ。
以後、何度かリベンジを試みるも、どうにもこうにもにっちもさっちも行かず、これがいちばんの力作。自分のカメラワークの不甲斐なさよ。
距離感の近さが、せめてでも伝われば……。自分は特にジャンプなどしておりませんが、それでもこのくらいには明確に機体が見えるのですよ。
ちなみにこの便、他の便よりスピードがだいぶ遅めでした。そのため迫力はまあまあでしたが、こんなふうに遅めの飛行機もあるようなので、初心者はそれを狙うのが良いでしょう。
千里川の裏手は滑走路になっていて、飛行機が低空飛行しています。こちらはかなりゆっくり動いているので撮りやすいです。
飛行機が速すぎてイヤになってきたら、こちらを撮るのも良いでしょう。背景が山なので、これもこれでなかなか映えます。夜とかかっこいいんじゃないですかね。
自分はエンジョイ勢なので、このへんにしておきますかね。さ、銭湯に行こうっと。
↑「遠くの光にしか見えない状態」の例。この時点でカメラを構えて集中しておかないと、文明が生み出したスピードに負ける。
そして銭湯です。ええ。
ここから最も近いのは前述のたこ湯、隣の服部天神駅付近には極楽温泉(水風呂が2つあるのが嬉しい)があるのですが、今日は新規開拓をしたいので、豊中市で最南端の新双葉温泉へ……、行こうと三国駅で下りたのですが、少し商店街をぶらついていると、ノーマークだった青山温泉を発見。さっそく突入。
よもぎ湯というのが今日の替わり風呂らしい。緑の香りに包まれながら窓から見える小さな庭園を楽しむ。450円で買える優雅である。
駅から至近距離にこんなところがあるとは。なぜ数年前まで銭湯に興味を持たなかったのか。
おまけ。滑走路の向こうにある不思議な形の建物。調べたところ、ゴミ焼却炉らしいです。
おまけ2。三国駅前の三國橋からもいい感じに飛行機が見えます。撮影技術のなさによりブレブレですが……。上手い人ならきっと映える写真が撮れるはず。