黒い上沼恵美子

お笑い界の大物といえば、ビートたけしさん・タモリさん・明石家さんまさん、といった、いわゆるBIG3と呼ばれる方々ですが、関西ではこの3人に加え、上沼恵美子さんが入ります。

特に大阪ではまず知らない人のいない存在で、和田アキ子さんが「東の女帝」と呼ばれるのに対し、上沼恵美子さんは「西の女帝」と呼ばれています。

関西圏以外のところでは、上沼さんは、『おしゃべりクッキング』に出てくる気さくなおばちゃん、という認識なのだそうですが、実際はかなりの毒舌芸人です。いや、『おしゃべりクッキング』でもうすでに毒舌じゃん、といわれそうですが、関西での上沼さんの黒さはあんなもんじゃない。

関西ローカルの長寿テレビ番組『快傑えみちゃんねる』での上沼さんは、大御所だろうが新人だろうが過去に共演したことがある相手だろうが、更には本人が番組に来ていようが、気に要らなければバッタバッタと批判をブチかます強烈なキャラクター。

そのせいで常に誰かしらと揉めており、芸能界での友達は長年ゼロ。

ゲストに嫌いな芸能人は誰なのかを訊いたり、ゲストが話の流れで自ら暴露したりするのが恒例ですが、番組のほとんどが愚痴で構成されているので、自分もたまに視ていてキツい時があり、ある時期を境にスパッと視なくなりました。

ある程度の気が知れた相手どうしだと悪口を言い合う文化がある関西で育った自分でも辛いものがあったので、違う地域の方が視たら、ただの悪口合戦の何が面白いのかさっぱりわからないかもしれません。関西でも好き嫌いが分かれるし。

ただ、上沼さんのマシンガントークは、なんだかんだで面白いんですよね。大ブームの頃の細木数子さんにズバリ言い返すどころかズバズバ言っていたのは面白かったし。