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ぷらぷらり日記 2020.10.5 大阪府門真市

運転免許証の更新に行ってきました。

自分は○年ずっと全く運転をしていない超優良ドライバーであるからして、視力検査と写真撮影をそれぞれ2秒で終わらせ、30分の講習を受けて新しい免許証を貰えば帰れるはずで、14時に試験場に入って15時すぎには自由の身になっているはずだったのですが、これがなんとまあ、試験場を出た頃には17時を過ぎていました。

とにかく人が多くて、どこのライブ会場やねんという大行列。例のウィルス対策として免許更新が完全予約制となり、所定の時間を厳守して来場するように、ということらしいですが、その結果こんな密が作られていたら本末転倒のような。

以前の免許証は「平成32年まで有効」と書かれていて、ビーイング系アニメソングと初代ポケモンとフルカウルミニ四駆で育った平成大好きっ子の自分としては、是非ともその平成32年の未来へと行ってみたかったのですが、残念ながら今回の更新でそのルートは消え、令和7年まで有効なのだそうです。

さて、実は更新の手続き自体は家から歩いて行ける距離の地元の警察署でもできるのですが、なぜわざわざ電車とモノレールを乗り継いで門真運転免許試験場に来たのかというと理由がありまして。

ええ、どうせぷらーなのことです。ええ、銭湯に行きたいからです。

実は門真市は大阪府内の中でも銭湯の数が多い地域。なおかつ、……門真市って家からだとアクセスしづらくて、ぶっちゃけ行く用事も特にないのでこういうタイミングじゃないとなかなか行かないんですな。たぶん最後に行ったの去年の末。

ただ、生まれて初めてライブコンサートというものを観たのはここ、門真市の市民会館だったりしまして。初コンサートはなんとクラシックの楽団でした。高校生の頃、前の席に座っていたHくんに、無料券が余っているから来ないかと誘われたのです。

もちろんクラシックの素養なんぞないままに行ったのですが、曲の合間にMCみたいなのがあったり、ラフな格好で来ている人が多かったり、思っていたより砕けた感じでしたね。

ちなみにその次のライブはヴィジュアル系バンドのLa'cryma Christi。振れ幅が広いね。

試験場から京阪電車の古川橋駅前を抜けて、ノスタルジーに満ち溢れる商店街を進むと、コインランドリーが。コインランドリーがあるということはアレだ。近くに銭湯がある。

案の定、通りの向こうを右に曲がるとそれが。

大一温泉。

すごく入り組んだ道沿いにありますが、めちゃくちゃでかい建物なので結構わかりやすいです。暖簾もないのであんまり銭湯には見えない。公民館みたい。

入ってすぐに番台がある昔ながらの銭湯で、入った途端にド演歌が流れてきました。昭和だ。

そしてここ、広い。脱衣所も浴場も広い。浴場はなんと3階建て。

カランには石造りの長椅子。渋い。浴槽の種類も多彩です。1階の奥にある「殿様風呂」と名付けられたところからは和風の庭が見えて、なかなか風流です。ところで女湯だとここはどう命名されているんだろう?あるいは構造が違ったりするのかな。

電気風呂は鬼のごとく強い。もはや拷問器具。5秒も持たなかった。

あと、これは受け取りようなのかもしれませんが、床や壁がかなり老朽化しています。もう200軒以上の銭湯を回ってきて、歴史ある店舗にもいくつか入った自分なので多少は馴れているつもりですが、床の黒ずみはどうしても気になってしまって。歴史を刻んできたぶんだけの味、ともいえるんですが。

充実していて雰囲気も良いところですが、正直なところ、玄人向けだなあという感想。面食らってばかりいた自分は、まだまだ銭湯愛好家としてヒヨッコである。

脱衣所に隣接した休憩スペースの壁に貼られた松井秀喜選手のポスターには、ご本人の直筆サインが書かれています。しかしいつの時代のポスターだこれ。

どこまでも昭和ですが、入口は自動ドアという。

平成32年ルートの未来を失い、ガチな昭和を見せつけられて、いったい今は西暦何年なのかとクラクラしたまま、古川橋駅前の方へと戻り、宮本むなしへ。

「宮本むなし」というのは近畿地方に点在する定食屋チェーンです。たぶん関東でいうところの日高屋みたいなものなのかな?日高屋に行ったことないけど。

定食のごはんは、おかわり無料。

赤魚定食790円。味噌汁と小さい豆腐つき。

焦げている部分も鰭も全部、容赦なく食す。ごはん3杯。固い骨のみを残して退散。

前半が完全に試験場の待ち時間で潰れたけど、楽しい休日でした。

おまけ。なんか気になった質屋。こんな時代だから質屋を見直してください。

サウナはたのしい。