見出し画像

僕とインターネットの、最高UXメモリー

こんにちわ。藤崎 @pujisi です。
ミクシィ社に雇用され、デザイナーとして生活費を工面しております。

デザイナーたるものは、職務上いつだって最高のエクスペリエンスを探し求めるもの。

とわいえ、最高のエクスペリエンスって、なんなんだろうな?などと考えはじめると、自分で体験もしてない最高はまず語れないし、創れないだろう。

本記事タイトルの最高UXメモリーとは自分にとってしてみれば、紛れもなくこの時に獲得した体験のことだ!と思い出した、僕が得たインターネット最高体験の一つをKevin Kellyの名著〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則リスペクトでカバーしたカバー画像を添えて語りたいと思います。

先日、facebookで3年前の投稿が表示された。

これは英国のHipでRockでNicheなバンド、GO!TEAMのメンバーが来日した3年前にインターネットの力で出会い、下北沢の焼鳥居酒屋・源八で飲み、恵比寿リキッドルームでのLiveに招待され、Live終了後にバックステージでおつかれさまを伝え写真を撮った。という奇跡の日々を捉えた投稿です。あの奇跡の日々から今日で3年が経つ。

3年前。なぜこうなったかの経緯

発端は3年前の夏。大学時代のサークル仲間たちと共にGO!TEAMのカバーバンドでLiveイベントに出演したわけです。
そしてその時に撮影した我々のLive動画を後日メンバーがYoutubeにアップしたわけです。2015/07/09のことです。

本家GO!TEAMによるGrip Like a Vice演奏音源はこちら。おしゃれかつかっこいいからみんな聴くといいと思うよ。

そうしてしばらく放置すると、当時彼らの最新曲『What D'You Say?』をLiveで拙く演奏してみたカバー動画に、な、ななな、なな、なななな、な、なな、なんと!

こちらのYOUTUBE動画にGO!TEAMのフロントマンで極めてHipでHopかつFunkyなナイジェリアとエジプトのハーフで英国人のVo、Ninjaサンから直接コメントがついたわけです!
コメント内容は以下のとおり。

コメントに登場するfujimori atsushiは動画UP主で我々バンドのドラマー。某Englishに強い企業に勤務していることもあり英語で華麗に対応。
Ninjaサンのコメントをあえて21世紀序盤のTechnologyを駆使させていただき、Google翻訳のダイレクト訳を掲載すると、彼女はこういっている。

こんにちは、これはGoからの忍者です!チーム。あなたは私たちのトリビュートバンドです、これはとても涼しいです!リキッドルームで2週間(10月)に日本に来ています。皆さんにお会いするのは素敵でしょう!私たちはショーに来ることを願っています!また、Sam(ギタリスト/ドラマー)と私は5日間滞在する場所を探しています。あなたはどこにいても知っていますか?
- Translate by Google翻訳

俺たちはとても涼しい!
これはイケてるってことかな、とポジティブに解釈し、メンバー一同、感涙した!
そしてこうも続く。

たぶんあなたたちは、東京にいるときにコーヒーなどのために私たちと会うことができます。皆さんのパフォーマンスを見て大好きでした!私の電子メールアドレスを送ることができるように、私のFacebookページにメッセージを送りなさい!
- Translate by Google翻訳

えっ会えるの?
会いたい人なら会いにゆけ。これは僕が坂本龍一氏と奥田民生氏の共作作品から学んだ格言であります。
コーヒーなどのために私たちと会うことができますなんてこんなチャンス、会いにゆくしかない。会いたくて震えてきた。

というわけで僕たちはGO!TEAMメンバーと下北沢で待ち合わせをし、日本食をチャレンジしたいというメンバーのために焼鳥居酒屋へ案内し、飲酒したわけです。

その飲酒時の様子はNinjaサンのInstagramにも動画で投稿されており、僕は大学サークル時代の英語ペラペラGlobalな人材であるパイセンと共に即興ショートコントに出演していることを確認できる。
Ninjaはツボって爆笑だ。ジャパニーズスタイルの名刺交換に。

まず行動があり、反応がある

好きな仲間と好きなバンドの曲を覚え、演奏し、動画データとして記録しYoutubeにアップする。という我々が成したActionのRe:actionとして、遥か遠くユーラシア大陸を超え、イングランドに住んでるGO!TEAMメンバーたちと、地理的制約と時間的制約という課題を無化し、あの日あの時あの場所で繋がった。

島国日本でサラリーマンしながら、趣味でチョロチョロ楽器弾いてるような僕たちが、憧れて遠い存在と思っていたバンドとインターネットによってインタラクティブに繋がったのだ。

当たり前だけど行動からしか反応は得られない。
逆に捉えると、行動すれば反応が得られるという、シンプルなことを学んだ出来事だ。

最高のUXを自問自答する

この日の出来事はGO!TEAMのメンバーと僕たちの互いの心に、シンプルに悦びの感情が、インターネットによって創られた体験だったといつ振り返っても思います。この嬉しさはどんなKPI設定よりもCoca-ColaバリにNo Reason。自分の心を満たした。

「インターネットの時代だからそんなん当たり前だよね〜」と、いってしまわれる人もいると思いますが、個人に起きたこの直接的な個体験はなかなかのメモリアルかつ印象深い体験でした。

組織でデザインワークをしていると、お客様の課題解決してないことだったり定量化できない定性的な感情部分って説明証明することが難しい局面にぶちあたることも多々あると思います。
かくゆう僕自身、かなりデータ分析フェチ・言語化フェチで、必ず目的を持ち、その目的を達成するためにデザインがあると考えています。実際自分が目指すデザイナー像は、『経営視点で戦略を企てることのできる軍師のようなデザイナー』であります。左脳的に。

それでもやっぱり、僕たちは感情を持った人間であります。
たまに言葉にできない時があるんですよね。小田和正ばりに。

最高なUXとは?と自問自答すると、本記事に綴った3年前の体験のように悦び嬉しさNo Reasonな、つまり説明不要な、でも記憶に残っていて人に語りたくなるような、悦びエモーションや嬉しいエモーションが心にぽっと発生することだと思います。

そのようなエモいエモーションを、人々の心にささやかにでも提供できるようなサービスを創れるデザイナーで在りたいし、そんなデザイナーに、わたしはなりたい。右脳的に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?