観劇記録/葵上 弱法師@東京グローブ座
会場は? 久々のグローブ座にワクワク
観劇してきました!2021年11月8日(月)初日を迎えた、『葵上 』『弱法師』2演目上演。場所は東京グローブ座。
2年ちょっとぶりに見たい舞台がこのグローブ座で上演されることとなり、自分の中で印象が良いグローブ座に行けることにすでにワクワク。
2年前?は菊池風磨さんのハムレット(あれ本当によかったな…)
グローブ座というと、キャパは約700。3階まであり、舞台との距離が近くてどこでも快適にみられる、という印象が強い☺️
原作は?
ちなみに、今回の舞台の正式タイトルは『葵上 』『弱法師』ー「近代能楽集」よりー三島由紀夫の近代能楽集の中にある2つの戯曲が原作となっています。
近代能楽集の文字どおり、三島由紀夫が 「能」を近代版に解釈し書いた戯曲集。私は、舞台を観るときできるだけ原作を読んでから行く派なので、もちろんこちらも読んでから行きました!
2作品しか読めてません。それにしてもセリフは難解。しかし、三島由紀夫らしい言い回しで美学を感じる作品。国語の教師をやっている友人からも「名作だね!」なんて言われました。
観劇に向けては、読んで行くことをオススメします。やはり今は使用しないような日本語も多く独特な言い回しもあるので、文字で確認してから行くことで舞台の演出に集中できるように思います😊
キャスト、演出は?
キャストは今を時めくキラキラアイドル、King&Princeの神宮寺勇太さんが主演。共演に中山美穂さん。篠塚勝さん、木村靖司さん、加藤忍さん、渋谷はるかさん、佐藤みゆきさん、金井菜々さん。
演出は宮田慶子さん。先日実は「赤シャツ」という舞台も拝見したのですが、そちらも手掛けていらっしゃったようで。なるほど!と。赤シャツについても機会があれば書きたいな、、、
神宮寺さんはこれが初のストレートプレー。ということでこちらもワクワク要素!どんな芝居をされるのだろう、、、と。
能の演目を読むと、さらに面白い!
三島の言い回しが難しい部分もあったので、能の方も解説を読んでみました。
能の葵上は、光源氏とその正妻である葵上、愛人だった六条御息所の生霊のお話。光源氏=主演の神宮寺さん演じる「若林光」。六条御息所=中山美穂さん演じる「六条康子」となります。
能では、正妻である葵上に嫉妬した六条が怨霊となって魂を抜き取ろうとする。葵上と六条は、車争いがあり六条が敗れたことをきっかけに嫉妬に狂い、怨霊にまで、、、
車争いってなに?と思って調べてみると、、、
車に乗って光源氏を見物に行く機会があり、正妻である葵上が良い場所で源氏を見物できるように、関係者が、他の車をどかして葵上を前に行かせようとしたようなのですが、そのどかした車の中に六条御息所もいた、と。それで御息所は嫉妬でお怒りになってしまったようなのですね、、、女の嫉妬、怖いな。
とまあ、能の方を知ると舞台の裏側の感情が想像できるので面白い!
今回観劇して、さらに原作への興味もわいてきました。再度読んでみようと思います!!
演出の感想(注意:一部ネタバレかも)
今回の演出は、難解な日本語をやさしく補ってくれるような印象でした。他に観た方はどう感じただろう、、、
情景をセットのみならずプロジェクションマッピングのようなもので映し出しているので、重要なところがどういう状況のことを言っているのか、わかると思います。原作を読めたので、もう少し余白があってもいいな、と思いました。情景を想像させるところがあってもいいな、と。
原作を読めなかったとしても、わかる作品に仕上がっている、これも良さです!これから観に行かれる方、楽しんでください✨
ファンの方へ(立ち位置など)
神宮寺さんのファンの方が多いことを想定して。どこも見やすいと思う。
\ 正面はやはり間違いないですね / (当たり前のことを言うなw)
今回、私は、割と極端な下手側だったのですが、大切なシーンは見えました!それでいうと満遍なく、どちらにも顔が向きます。独断と偏見で、キャーポイントかなと思うところの位置を記載しときます。
『葵上』
●ナースとの会話で街を見るシーン:がっつり下手側。窓をのぞく顔が見える。
●六条との喫煙シーン:正面少し上手
●電話をするシーン:正面もしくは上手の方が見えそう
●別荘に行く回顧シーン:正面少し上手
『弱法師』
これは正面、ど真ん中が一番。ほとんど動きません。
下にしゃがむようなシーンがあるので、前方すぎる席は見えずらい。
参考になれば嬉しいです。
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