名前のこと

実を言うと、ハネサエは本名で、漢字で書くと羽根沙江、だ。
(個人情報をダダ漏れさせているので、いつか消すかもしれない)

ハネサエに「.」をつけているのは字画を気にしているから。
子どもの名付けの際に3人それぞれ血眼になって字画を調べたからすっかり詳しくなってしまって、ざっと字画を見れば、「あ、あと、お尻に一画でずいぶん良くなるな」と分かってしまう。
ハネサエだけの字画ではもうひとつだったので、「.」を足している事情なのだけど、なんせこの点、記号だから省略される。

字画は使ってもらえなければ意味がないのだ。
「.」が省略されるならさて、何を一画足せばよいのか。

ハネサエー、とか。
ハネサエノ、とか。
ハネサエ1、とか。
ハネサエ2、とか。
ハネサエ3、とか。とか。とか。

省略しがたいなにかを足したい。

羽根、は夫の姓だけど、実は旧姓より気に入っている。
旧姓はなんだか名前と合わせると少々、小綺麗で、なんだか性にあわないのだ。
今の名前は華やかな訳でもなく、かといって野暮ったい感じでもないし、なにより名前と合わせると語呂が楽しくて好きだ。
フルネームで呼んでも斎藤さんとか長谷川さんと並ぶほど短い。そんな短絡な感じも好きだ。

なので、できれば名前の語呂を変えない何かを足したいのだ。

今日のnote酒場に備えて酒場用の名刺を張り切ってを新調した。
表にはnoteのマイページのヘッダー画像をそのまま使った。
我が家のダイニングの一角の写真だ。
私にとっての今一番のアイデンティティは家の中にある。
そして、この場所から私は発信しているんだ、というとても情熱を込めたデザインに仕立てた。
ところが、だ。
ひとつ前のnoteの追記に書いたけれども、裏面に配した詳細な情報が得もしれない外国人のそれとそっくりすり変わっていたのだ。

あ り え な い

裏面にはENRIQUEという名前と、ENRIQUEのメールアドレスが書かれてあった。

私が「.」に悩んでいる間に、私の名刺はENRIQUEになっていた。
夫に「もうENRIQUEってことでいいんじゃない?」とニヤニヤした顔で言われた。

ENRIQUEの名刺は息子に手裏剣にされて部屋中にばらまかれ、半べその私に回収され、今カバンの中に入っている。

優しい大旅そばさんが名刺を最短で作れるサービスを教えてくれて、旅の支度もほったらかしに昨夜、名刺を作成したのだけど、肝心の注文をする前に力尽きて今、新幹線に乗っている次第。

私はENRIQUEではないし、ハネサエです。
そして、できればハネサエ.です。
近いうちにハネサエーとか、ハネサエ3とかになるかもしれないけれど、今のところ、ハネサエ.です。

さて、もうすぐ東京。
楽しんで参ります。

また読みにきてくれたらそれでもう。