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母の教え

なんかね、小綺麗でいなきゃとか
実年齢よりすこーしでいいから若く見えるようにとか

ちょっとそんなとこがあるんです、実は。

その訳は、母が娘の私に言放ったことが強烈に効いているからだ。
「三十過ぎて、独身で、デブでブスとかありえないから!」
母親が実の娘に放った言葉なので、仕方ない。
キツ〜イ一言だが、一般論ではない。
子供の頃に従った色んな「おうちのルール」と同じ、
私だけが聞かなきゃいけないやつだ。

何故そんなこと言われたかというと、
遡ること数年前
太り始め、
大好きだった日焼けのツケでシミだらけだった顔を
母とのスカイプで晒したのだ。

言われてみれば、そうだな。と

何度も言うが、私の話。
私以外の誰にも当てはならない話

私は子供の頃からずっと本当にアンテナが低かった。
他人から自分がどう見えるか。
他人が自分のことをどう思っているか。
そういうことに、興味がなかった。
なので、私の見た目を誰かが気にするなど、
想像すらしてなかった。

母は歩き方や話し方ありとあらゆることを
幼い私に教えようとした。
その大切さが分からず、
母の言うことがピンと来なかった私は
彼女の言うことを全く聞かなかった。 
ダメよね。ごめんね、お母さん。

あのキョーレツな一言で私はようやく目が覚めた。
ジムに通い、お酒も控え、まずは痩せた。
その後もリバウンドすれば、
ホットヨガ、トランポリン、バレエ
運動がダメなら痩身エステ、
またトレーナーを雇っての筋トレ、
そして、前に話したジョギングからのお散歩も追加。
今はヨガも再開し、毎日せっせと通っている。

顔のシミも取った。 
あまりの痛さに意識は朦朧、
帰りのタクシーに携帯忘れるくらい
ジュージューにレーザーで焼いてみたのを皮切りに、
ピコレーザーの類を色々。
ホクロも取った。
(そういえば、昔の上司に採用面接で、
君はホクロが多いね!と言われたな。 
もちろん当時は全く気にも留めなかった。
重症だ。)
歯の矯正もしたし、
前歯にはセラミックも張った。
むかーし彼に指摘された時代遅れの銀歯も
もちろんセラミックに交換した。
全身脱毛もした。
ありとあらゆるエステにも通った。
髪にハリがなくなりゃ、
育毛サロンで頭皮ケアもした。
顔にたるめば、糸も入れるし、
注射も打つ。HIFUだってやる。
美容院、ネイル、マツエクは2〜3週間おきに通う。
健康診断も毎年受ける。

人は見た目ではない。
私はそう思ってる。
少なくとも私は気にならないもの。

しかし、他人は私のことを見た目で判断することを実感する。
ここでは良い意味で。
だって、
どうして良いか分からないからプロ任せ。 
言われるがまま、されるがまま、
こだわりゼロでやっているのに、
自分に手をかけているってことで
「ちゃんとして」見えるみたいなんだもの。

お母さん、すごいよ。
見た目からの好印象は信用を生むのね。

みんなと同じように生きていないなら、
身なりを気にして、整えなさい。
無頓着では誤解される。
言葉はかなり乱暴だったけど、そう言うことだよね?

もう目の前で見せることはないけれど、
あなたから学んでやっと少しずつ成長してます。
ありがとう、お母さん。

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