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ワクチンの話をしよう

新型コロナウイルスの終息のめどがつかないままだが日本でもワクチン接種が広まってきている。ワクチンの効果や安全性に疑問を持ち接種を避けるいわゆる「ワクチン忌避者」の存在が各国で問題となっている。そんな今だからこそあえてワクチンの話をしたいと思う。

*この記事はワクチンの接種を意図的に促すための記事ではなく、個人の見解のもと、文献調査を経て執筆されています。

子どもの予防接種

私たちのなかで初めて認識されるワクチンは子どものころの予防接種の経験だろうと思う。これは妊娠や子育てを経験するかたの方が記憶が新しいとオムが子ども時代のワクチンのスケジュールは過密で量も多い。なぜ量が多いのか不思議に思う人も少なくないかもしれない。ワクチンの量や数は根絶できていない病気の数に比例する。例えばポリオは日本では1980年代に撲滅されたと考えられるがパキスタンやアフガニスタンなどの発展途上国ではまだ多い。ポリオは感染しても95%が無症状で済むが重症になると治療が難しい。
人類が地球上から根絶できたのは天然痘のみでこれは感染源は人のみであること、不顕性感染(目に見える症状はないが感染源になること)がないことやワクチンの有効性が高いことがその理由に挙げられる。ポリオ・麻疹もこの条件に当てはまるので理論上は根絶できるがコストや製造面での問題など解決するべき課題は山積みだ。

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