生産性を高めるデスクワーク環境とは?

なぜデスクワーク環境を整える必要があるの?

IT化の発展に伴い、PCなどのディスプレイ画像を搭載した機器を使った作業に割く時間が増加し、それに伴う心身の症状を訴える人が急増しています。

例えば、

眼の症状 痛み、疲れ、ドライアイ、視力低下など
腕・肩・首の症状 肩こり、痛み、しびれなど
精神的な症状 イライラする、不眠、憂鬱な気分など

これらはVDT(Vidual Display terminals)症候群と呼ばれます。

一つの例として、以下のOsaka Studyの報告から、いかにDVT症候群が生産性に関わるかが、イメージできるかと思います。

ドライアイは単なる目の乾き、疲れ目の原因だと思われてきましたが、今回の研究により仕事や日々の QOL(Quality of Life)
への影響が大きい疾患であることが明らかになりました。本研究で算出されたドライアイによる労働生産性の低下率を、日本人
1人当たりの平均勤務時間に換算してみると、約3日間/年欠勤しているのと同様の損失時間が認められました。(https://www.santen.co.jp/ja/news/20140325.pdf より引用)


どのように作業環境を整えると良いのか?

画像1

(↑:https://www.jt-tsushin.jp/interview/jt5_iodata/ より引用)

画像2

(↑:厚生労働省 より引用)

実際に使ってみて良かったものはこれ↓

画像4

BoYata ノートパソコンスタンド タブレットスタンド PCスタンド 高さ/角度調整可能 姿勢改善 腰痛/猫背解消 折りたたみ式 ノートPCスタンド


ここで姿勢についての情報を追加します。

多くの人は、コンピューター作業姿勢は“背筋をまっすぐ”が正しい姿勢であると思い込んでいますが、近年それが大きな誤解であるとわかってきました。

そもそも背筋をまっすぐに整えると良いという常識は立位における直立姿勢でのエネルギー消費が少なく効率的であることから、座位でもそのような認識に至ったのだと考えます。しかし、人間の構造的に座位では土台となる骨盤が後傾する傾向があるため(注1)、水平な座面では元来直立を保つことが難しく、無理に姿勢を正そうという努力が長期化すると、腹筋群や背筋群が疲労し、時間経過とともに姿勢が崩れる可能性を高めることに繋がります。


つまり、“背筋をまっすぐ”にしようと躍起になることで、寧ろ頭頸部を前方に崩れることを助長してしまうのです。

よって、対策としては

①座面の垂線から後方に約10~20°リクライニングできる椅子に

②お尻が椅子の奥に接触するまで深く座る

これら2つにより、作業に集中していても自然な姿勢保持ができるはずです。

或るいは、その椅子が用意できない場合は、

③お尻に対して、膝が低く位置づくように少し浅く座る、足を横に開いて座ると良いでしょう。

これにより骨盤角度が立位同様に直立に向かい、無理なく姿勢を正せるはずです。

10年以上腰痛・肩こりに悩まされ、職業病として諦めていたバス運転手さんが座位姿勢の調整で、痛みが出なくなったという事例もあります。


是非お試しあれ。


(注1)

人間の股関節は最大で93度までしか曲がらない。普段我々が何気なく腿を曲げ挙げる動きには、必ず骨盤(体幹)の傾斜を伴っている。

画像3

(↑:Sportsmedicine 2013 NO.148 より引用)

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