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フィクション新聞社日本支部


思い描かれた非現実的な状況を「空想」というらしい。

「官僚の不祥事」や「選挙」を扱うような新聞記事。「異世界もの」「ダークファンタジー」系のコミック。読者にとってリアリティーがなく荒唐無稽な点ではまるきり空想的で「フィクション」だ。

「フィクション大国・日本」という題で、漫画コンテンツを引き合いに下火な日本のジャーナリズムについて執筆していた。批判しようとしていた。

が、やめることにした。

これは、負け犬の遠吠え。引かれ者の小唄。

虚勢を張っていることに気が付いたから。

記者職への憧れを断ち切れないでいるのだ。同期と呼べた人たちが東奔西走している中、自分はデスクで契約書を作っているのだ。問題意識をくすぶらせているんだ。

「マスメディア」が下火になっているなら、どうしていくべきかを考えなければいけない。なぜ読者にニュースの切迫感が伝わらないのか、民主主義に必要な情報を必要としない人々がいるのか。こんなことを考えていたい。若者のある意味の厭世観に興味がある。

LINEニュースのタイムラインに流れるのは「芸能ニュース」か「スポーツニュース」。
Yahooニュースの「ニュース」欄さえ、読む気力を起こさない。
そんな人たちを「ノンフィクション」の世界に引き込むためにはどうすればいいのか考えなければいけない。

マスコミを一度志望したがゆえに、入り込んだ沼。
最近読んだ少年画報社ヤングキング連載中の「僕×スター」の一コマでこんな言葉があった。
「好きなことを見つけられる人間は100%。それを仕事にできる人間は1%以下だ。」
ありふれた言葉に勇気を差し伸べられた。モラトリアムに陥るのは、残りの99%なのだろう。この沼から這い上がることでしか、モラトリアムから逃れる道はないのだろうと悟った。

Cupici


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