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やっぱり女は素晴らしい

助産師×アロマセラピストをしています。
プアケリといいます。
ご縁のあった方、はじめまして。
よかったらのんびりと読んでいってください。

今日は「助産師×セラピスト」として
担当させていただいた方のお産について
綴りたいと思います。
私の備忘録のようなものなので、
お時間にゆとりのある方のみ
のんびりとお付き合いください。

彼女は職場の後輩。
アロマ整体サロンを開業しておよそ一年、
妊婦さんのお役に立ちたいと思うと同時に
もっとスキルも上げたい!と思い、 晴れて妊婦になった彼女に「モニターにならない?」と
お誘いしてみた。
「トリートメント受けられるよ!」
「アロマだよ!いい香りだよ!」と
先輩として圧強めに誘った結果、
快く引き受けてくれました。笑

サロンを開業した身でありつつ、
一生学びの身でもある。
そう考え、師匠に頼み月に一度
私が彼女のトリートメントをしているところを
師匠に見ててもらい、アドバイスをもらうという形を取らせてもらった。

そうやって彼女との二人三脚がスタートした。
最初はトリートメントを受け慣れなくて
緊張していた彼女も、徐々に慣れてくれた。
トリートメントをさせてもらいつつ、筋肉や骨格の様子を観察。理想のボディにどう近づけるか。まだまだ未熟な腕ながら毎回体と頭をフル回転
させて施術した。

私は助産師×アロマセラピストをやっている。
だけど。「私が妊婦さんみんなをどうにかして
やるぜ⭐︎任せとけ!」とは思っていない。
むしろそんなの無理って思ってる。
やっぱりその人のからだとこころは
その人のもので、その人がよくなろうとしない
限り変わらないと思う。私ができることは、
「気づき、体感」というきっかけを提供することと、寄り添いながら時には背中を押し、時には
先導することしかない。そう思うと、できることなんて本当に少しだけだ。

施術を通して彼女に伝え続けたことは
以下の3つ。
①運動をしっかりすること。
②呼吸をしっかりすること。
③からだとこころを楽しむこと。

①は当たり前のことだけど、とにかく彼女には
必須だった。なんたって筋肉がない。笑
どういう運動がいいのか、運動をした結果
どうなるのか、を繰り返し伝えた。
それを自信にしてほしくて。

②は、特に師匠からのアドバイス。
痛みが来た時、どうやって逃すのか。
助産師としては呼吸なんて当たり前だけど、
セラピストとしての大先輩である師匠の視点からのアドバイスはまた特別なものだった。
同じようなことを伝えてるんだけどな。
言葉の選び方が違うからなのかいつもと
違うように聞こえて、彼女以上に私が
勉強になった。

③は、私からのアドバイスというより、願い。
はじめて迎えるからだの大きな変化や波を、思いっきり感じてみてほしい。
「ここまでがんばってきたんだから」と、とことん自分と赤ちゃんを信じてみてほしい。

そうやって歩んだ4ヶ月。

その日はやってきた。

声が聞こえてきそうないい顔してる。
おめでとう、そしてありがとう。


お産には立ち会えなかったけど、
結果的にははじめてのお産の方とは思えないほどスムーズなお産だったそう。

お産後の彼女は、それはそれは輝いてた。
「妊娠中、がんばってよかったです」
「お産はすごかった。ほんとに楽しかった」
「最後は大絶叫しちゃったけど、
わたし、最後までがんばりました」
そんな声が聞けて、泣けた。
2人で抱き合って泣いた。

よかったね。おめでとう。
このお産は、紛れもなく彼女と赤ちゃんが
導いたもの。本当によかった。
こんなお産は奇跡だと思う。

ただ、命の話はそんなに甘くない。
いろんな幸せもくれるけど、
厳しさも教えてくれる。
どんなお産にもドラマがあって、
命の流れや力がある。
そのドラマを少しでも自分の理想のものに
するためには、その過程が大切。
どう歩んだか。
そのギフトとして、理想のお産が
やってくるのかもしれないな。
彼女の顔は、そんなギフトをもらった
喜びに満ちてるように見えた。
その輝くような笑顔が、私にとってのギフトだ。

もし理想と違う結果になったとしても、
歩んだ道のり次第で、きっとそれが
自分にとっての正解だったと
思えるんじゃないかな。そうなったら、
理想と違う結果も間違いなく
ギフトになるんだろう。

もしこれから産むひとがこれを読んでくれているとしたら、ぜひ伝えたい。
お産までの歩みの中で、心地よいことを
たくさん見つけてね。からだの声を聞いて
心地よいことをたくさんしていたら、
きっと間違いない。
からだはやったことに必ず応えてくれるから、
自分のからだを慈しんで、信じてね。

女は素晴らしい。
ひとをしあわせにする力、
自分をしあわせにする力に満ちている。

どんなお産からもよろこびや学びがある。
私は助産師×セラピストとして
それを真っ正面から受け止めて、
人生の糧にしてこれからも生きていくんだろう。

彼女の人生の一部に寄り添わせてもらった
この4ヶ月、楽しかったな。
あしたも頑張れそうだ。

ここまでのものがたり、お読みいただき
ありがとうございます。
あなたが時間をくれたことに感謝しています。
すべてのひとに、幸あれ。

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