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作品「夢」からの始まり②夢が現実に〜沖縄へ

5月10日17時半、東京の方が沖縄よりも高い気温を記録した日、今年一番の抱負である「沖縄短期移住」という目標を果たしに空港を飛び立った。

スマホのコンパスには、どんどん変化してゆく緯度・経度が表示され、高度が増せば増すほど私の気持ちも高まってゆく感覚に浸っている。自分が座った席からは機内からの夕焼けが見られず、ちょっと失敗したとも思った。

この沖縄短期移住では、様々な挑戦と素晴らしい経験が待っている。沖縄での仕事、地域の人々との交流、自分の親戚に会い、ルーツを探ること。

100年以上の南米移民の歴史を持つ沖縄で、自分の先祖が平和祈念公園の石碑に刻まれている沖縄で、祖母の生き別れた姉が暮らした沖縄で、私はどのように自分を認識するのだろうか。なによりも自分と沖縄との繋がりを体感したい。

しかし実際に飛行機に乗ると、「ルーツ探し」よりも「移住」がの方が強く心の中で響いている気がしてくる。

「移住」それは私のアイデンティティを語る上で非常に重要なワードである。沖縄からペルーに移住した父方の先祖だけでなく、私の両親もペルーから未知の国であった日本に移住している。私は、世代を超えて継承されてきた「移住」を、これから経験するのである。

私の両親も、今の私と同じくらいの歳で、私みたいに家族や友達に見送られ、仕事を辞め、よく知らない国行きの飛行機に乗ったことだろう。陽の光に染まる海を眺めながら、ホームタウンを離れる寂しさや新たな暮らしへの期待と不安で胸がいっぱいになっただろう。

普段は私の行動に敏感で、少し過保護な家族が、私の沖縄行きを応援してくれたのはきっと、「移住」を通して得られる経験価値を知っているからだと思う。

国内で一時的なものではあるが、この移住経験で私が何を見て、感じて、どう成長していくのか、今後綴っていこうと思う。

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