見出し画像

肩こりに効く!効果的なマッサージのやり方と部位を理学療法士が教えます

肩こりで効果的とされているマッサージ、大半の人はやり過ぎで痛みが増している感じがするPTグッチです。

肩こりに限らずマッサージをすれば治る!みたいに思われることがありますが、それはあくまでも「適切にアプローチできれば」の話です。

大抵の人は強くマッサージし過ぎて却って痛みを倍増させている場合が多いように思います。ストレッチ同様に間違った対処法が多くみられているので「ただやればいい」ワケではない理由についてや効果的なマッサージの方法についてもご紹介します。

肩こりの原因

画像1

肩こりの原因は主にこちら。

・筋肉や関節の萎縮(運動不足)
・固定姿勢
・生活習慣(加齢も含む)
・血行不良
肩こりだけで済んでいる場合とそれ以外(頭痛など)を伴っている場合もあります。複数の原因があるほど重症と考えてOK。

原因1.筋肉や関節の萎縮

運動不足や身体の固さなどで筋肉が固くなっていると肩こりや痛みを感じやすいです。

これは何も肩こりに限ったことではなく、腰痛や頭痛などでも起こり得ます。

そのためこれらが原因の場合は積極的に運動療法で身体を動かし、筋肉や関節の柔軟性を高めることによって痛み物質を排出したり、血行改善を図るのが一番効果的です。

しかし、その前に運動をしてよい状態なのかをしっかり見極める必要があります。例えば、ただの肩こりだったのが治らずに段々痛みが強くなってきたり、動きが悪くなってくるなどの症状があった時(悪化期)の場合は安静が第一(この時期は運動してはダメ)選択にできるかでもその後の改善状況が変わってきます。

詳しくは安静の部分でも書きますが、原則は痛みのある時は無理して動かさないということです。

原因2.固定姿勢

同じ姿勢で仕事を続けるという代表例であるデスクワーク・在宅ワークは、運動不足に加え作業・仕事では同じ姿勢で延々と作業し続けるという事が身体にとってはとても良くありません。

特に体重の7~10%もの重みがある頭部を支え続ければ首や肩にも相当の負担が出てきてもおかしくありませんからね。

随伴症状(一緒に現れる症状)ということで後にあげますが、同じ場所に負担をかけ続けるとそりゃ痛みが出てきてもおかしくはないですよね。

筋肉や関節は「動いてナンボ」なので適宜休憩を取り、イスから立ったりして適切に動かしてあげましょう。

原因3.生活習慣(加齢も含む)

原因2.の固定姿勢でも同じことが言えますが、肩こり単体で起こる場合と複合的に関係して痛みが出ることもあります(というかほとんどはこちらの複合タイプ)。

肩こりの本当の原因は腰痛と関連していた
肩こりと頭痛が関連していた
精神的緊張が肩こりにつながっていた

なんてことも多々あります。

腰痛向けの運動や柔軟や体操をしたら知らないうちに肩こりが改善していたなんて話もよく聞きますし、または上記によりその逆もあります。

「それができりゃ苦労はないよ」と言われればそれまでですが、できるだけストレスを溜めずに身体を動かすことが大切です。

原因4.血行不良

肩が張ってくると自然と筋肉も固くなります。その筋肉に押されてその周囲の血管も同時に筋肉に押し潰されてしまいます。

血管よりも筋肉の方が固いので容易に血行が阻害されてしまいます。

血行が阻害されると痛み物質の貯留・体温の低下などでより痛みを感じやすくなります。

こうなると後は悪循環。筋肉が張る→血行不良→痛み→より身体を守ろうとして筋肉が張るというループです。

肩こりはどの部分がこっているのか

肩こりの原因となっている筋肉はいくつかありますが、ポイントとなるのが

・僧帽筋
・棘下筋
・肩甲下筋
・菱形筋

ここから先は

1,504字 / 2画像

¥ 1,500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?