疲労について①疲労と疲労感の違い
今日は、疲労についてお話しようと思います。
疲れっていやだ!
病気をされた方も、されてない方もみなさんこのようなことを思うことはないですか?
・疲れて何もしたくない・・・
・疲れると心が狭くなる(イライラする)
・疲れない無敵な体になりたい!
・せめて疲れてもすぐ回復したい!
・そもそもなんで疲れるの?
・疲労の原因って何?
・どうすれば疲労はとれるの?
と、僕自身はよく思います。
比較的運動する方なので、体力がある・ないはそんなに関係ないのかなとも思います。
そんな疑問を何回かに分けて解説していこうと思います。
疲労って何?
疲れは、エネルギー源である筋グリコーゲンの蓄えが少なくなることで起きます。
ただこれだけでなくて、乳酸原因説(←最近否定的)、セロトニン説、体内バランスの乱れ(発汗による水分不足など)、神経伝達速度の低下など、まだ本当かどうか分かってないことも多く、いろんな説があります。
以上のことは「疲労」であって、「疲労感」ではありません。
疲労感って何?
疲労は、生理学的に身体に変化がある状態で、
疲労感は、疲労を感じている状態です。
疲労感は、日常的に経験している感覚で、発熱や痛みなどと一緒で、ホメオスタシス(恒常性)の乱れを知らせるアラーム機構です。
疲労している体を守る知らせが疲労感なんです。
どんな知らせ方をするかですが、分かりやすいところでは、「飽きた」です。
一つのことを集中していると、脳の同じ部分のみを使い続ける為、そこだけ疲労して「飽きた」と休息のサインを出します。
ここで恐ろしいのは、飽きたと感じて休息をとれれば脳を休められるので良いのですが、スポーツや仕事でやりがいや達成感で満たされると、本来感じるはずの疲労感を脳が感じにくくなり、体に疲労が蓄積してしまうことがあるんです。
脳の中で、自律神経中枢である前帯状回・視床下部が「疲労」するのに対し、疲労感は眼科前頭野で認識します。
意欲ややる気を起こす前頭前野が眼科前頭野に働きかけ、疲労感を覆い隠してしまうようです。
脳の中で疲労する部分と疲労感を感じる部分、やる気を起こす部分が異なるため、こういったことが起きるようです。
なので、何かに没頭できることは楽しく充実した感覚があって僕も好きなんですが、体・頭の中でこういったことが起きていることを知った上で行って頂きたいです。
まとめ
疲労は生理学的に身体に変化がある状態で、疲労感は疲労を感じている状態です。
「飽きた」が疲労感のサインですが、何かに没頭すると疲労感をやる気が覆い隠して、疲労に気付かず疲労を蓄積させてしまうんです。
なので、そういった現象が起きることを念頭に置き作業する必要があるということでした。
睡眠や気分転換(別な脳の部位を使う)などをして、心も体も健康に過ごしてくださいね。
次回は、もう少し専門的な疲労のメカニズムや疲労の引き金について、書こうと思います。
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