疲労について②疲労のメカニズムと疲労の引き金
今日は昨日の続きで、疲労のメカニズムと疲労の引き金についてです。
昨日の記事はこちらです。
https://note.com/pt_some/n/ne60265ddf0df
では、さっそく話しますね。
疲労のメカニズム(仕組み)とは?
疲れる原因の大元は、「活性酸素」が過剰にでることです。
活性酸素とは、大まかにいえば他の物質を酸化させる力が強い酸素のことです。
強力な酸化作用により体内に侵入したウイルスやがん細胞などを分解する働きを持っています。
そんな良いことをしてくれている反面、がん細胞などと自らの細胞の区別が出来ないため、自分自身の細胞まで見境なく強力な酸化作用で傷つけてしまうんです。
そうすると、攻撃された細胞が本来の働きが十分にできなくなり、パフォーマンスが下がってしまうんです。
傷付いた細胞からは老廃物が排出されます。
その一種である、疲労因子「FF(ファティーグ・ファクター)」が体内に発生し疲れを引き起こすのです。
その状態をそのままにしておくと老化の加速に繋がるというのです。
恐ろしい話ですね。
ただ「FF」がただただ出っ放しなわけではなく、「FF」が出たら、それを抑制する疲労回復物質「FR(ファティーグ・リカバー・ファクター)」が出てきて、中和してくれます。
「FR」が「FF」を中和することによって、傷付いた細胞の修復を促し、疲労を解消してくれるんです。
でも、活動中や加齢により「FR」の中和が「FF」の増加に追いつかなくなってしまいます。
なので、たくさん運動しているときや、ご高齢な方は疲れやすいんですね。
特に疲れやすい場所があります。
なんだと思いますか?
筋肉や脳みそかと思われる方も多いかと思いますが、実は「自律神経」です。
自律神経は、名の通り自律して働く神経なので、24時間休まず働き続けている神経なんです。
なので、疲れやすいんですね。自律神経に気を遣いたいものです。
運動による疲労もそうなんですが、精神的な疲労、つまりストレスによる疲労も自律神経の負担によるものです。
ストレスは自律神経を刺激し、体を緊張させてしまうと自律神経をコントロールしている脳みそに負担がかかり、脳みそは沢山の血や酸素を欲します。
そうなると、先ほど話した「活性酸素」がたくさん発生し、自分自身の細胞を傷つけてしまい、疲れてしまうんです。
5つのストレスがきっかけになる?
①人間関係や仕事上の精神的ストレス
②過重労働などの身体的ストレス
③紫外線や騒音などの物理的ストレス
④化学物質や残留農薬などの化学的ストレス
⑤ウイルスや細菌感染などの生物学的ストレス です。
これらが絡み合うと、神経や免疫、ホルモンなどの内分泌系のバランスが崩れ、慢性的な疲労を引き起こすんです。
ストレスが過剰にかかると、必要以上に「活性酸素」が増えすぎてしまい、疲労に繋がるんです。
まとめ
まとめると、様々なストレス(精神的にも肉体的にも)がきっかけで、体に疲労させる物質が溜まりすぎてしまい、疲れを回復させることが追いつかず、慢性的な疲労になってしまうということなんです。
なので、心も体もストレスのかからない生活を心掛ける必要がありそうですね。
詳しい対策は、また次回お話しますね。
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