【慢性疼痛の評価鑑別方法 stage-1st】
リハビリを進める上で痛みは大きな問題点の1つであり、痛みをとること自体がゴールとなることも少なくありません。
痛みは、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、侵害可塑性疼痛の3つに分けられ、特に組織の治癒過程を過ぎても痛みが残存し、3ヶ月以上続く疼痛を慢性痛と呼びます。
慢性痛は上記の3つの内、侵害可塑性疼痛に含まれ、いわゆる心理的な痛みと言われるものはここに分類されることがあります。
ですが、
「慢性痛ってどうやって評価したらいいの?」
と思う方も少なくないはず。
実際、僕も以前は
心理的な問題だから…
局所を見れるなら痛みに対して理解できるはず
心理面なんて結局、解剖学運動学を勉強していない人の逃げ道でしょ?
と思っていましたが、
しっかり評価することで改善できるものもあります。
今回は慢性痛に焦点を当て
その評価方法を中心に解説します!
慢性痛以外の判断/評価は当たり前
ここでは慢性痛の評価について解説しますが
その前に侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛の
可能性を除外することが大前提です。
痛みが3ヶ月以上持続しているから慢性痛だ!
と決めつけるのではなく、
筋骨格系や神経系の問題がある方
あるいは心理的問題にそれらが混在しているケースもいます。
最低でも以下に挙げた項目は評価した上で、慢性痛の評価を進めましょう。
心理社会的側面を評価するのも大切ですが
どうも一定の経験年数を超えてくると
ずるいセラピストも増えてきます。
痛みはあなたの勘違いです
みたいな言い方をする人も中にはいます。
そもそも痛がっている人に対して
そんな言い方はセラピストとしてどうなのでしょうか。
そして、セラピストなら
きちんと評価して限りなく正解に近い形で
評価をしていくべきなのではないでしょうか。
というのが僕の考えです。
慢性痛に対する評価スケール
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