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スマホ首&デスクワークからくる腰痛

皆さんこんにちは(´・_・`)

パソコン作業やスマホの使用が多い人向けに、スマホ首に伴う痛みの原因について書くことが多いですが、今回は、スマホ首&デスクワーク姿勢において発生する『腰痛』について書いていきます。

私は、理学療法士として10年以上勤務しており、延べ施術人数は4万人を超えています。その中でも、スマホ首で悩む方の多くに腰痛が隠れていることがかなり多いです。はっとしt方もいらっしゃるのではないでしょうか??

この記事を読むことで、スマホ首とデスクワークがなぜ腰痛に関連するのかメカニズムを知ることができます。
腰痛の危険性を理解していれば、スマホ首やデスクワークに伴う腰痛改善のための手段の選択にも役立ちます!

気になる方だけ、次に読み進めてください!

日本が〇〇で世界一!!


〖7時間〗

これが何を意味しているか分かりますか?

1日に座っている時間です!!

オーストラリアの研究機関の調査で、成人日本人平日座っている時間が、世界20カ国中で最も長い、1日420分(7時間)ということが分かっています。

座っている時間が長ければ長いほど、健康リスクが上昇する研究結果も次々と報告されており、血流悪化や筋肉の機能低下が起こることで、身体に様々な悪影響を及ぼすといわれています(; ・`д・´)

今や現代病として知られているデスクワークやスマホ首に伴う腰痛ですが、まさかここまでとは(~_~;)
今はデジタル社会であり、誰もがそのリスクと隣り合わせて生活しているんだと思うと恐怖を感じますね汗


なぜ腰痛が出るのか

前記の通り、座っている時間が長いほど腰痛リスクが上がるとういう研究が発表されています。これを考えると、座っている姿勢に問題点があると考えられますよね(^^

長く座ることによって、身体にどのような変化が生じるのか。
ここでは、その要因について書いていきます。

ズバリ、骨盤の傾きが大きく関係しています!!

骨盤というと以下の大きな骨です。

骨盤は、腰の骨と太ももの骨の中間に存在しており、この部分が傾くことで腰に様々な影響を及ぼします。

この骨盤がどのように傾くと悪影響なのでしょうか。
色んな動きが存在しますが、中でも後傾という動きにミソがあります。

後傾とは、その名の通り骨盤が後方に傾く動きのことを言います。

以下に図示しているのが骨盤の後傾です。

骨盤の後傾


骨盤の後傾で負担のかかる筋肉

ただ骨盤が後方に傾くだけでしよ?
と思っているあなた! この姿勢で腰痛はもたらされます。

具体的にどの筋肉にどんな負担がかかるのか。
以下に示していきます。

①腰の筋肉


②股関節の前にある筋肉


③おしりの筋肉

これらの筋肉への影響が強いと考えられます!

骨盤が後方に傾くと、
①と②は伸ばされ、③は短縮してしまいます。

一時的に短時間そうなったからといって、何ら問題はありません。ただ、その時間が長くなるほど影響が大きくなります。

お尻の筋肉に至っては、ヒップの見え方にもかなり大きく影響しますので、特に女性の方でスタイルを気にされる方などは要注意です!(/ _ ; )


仙骨座り VS 坐骨座り

この言葉、皆さんも一度聞いたこともある方も中にはいらっしゃると思います。座る時、どこに体重をかけるかによって分かれてきます。

まずは、『坐骨』『仙骨』という部位を確認してみましょう^ ^
赤い部分が『坐骨』で青い部分が『仙骨』です。

後方から見た骨盤

横から見ると下図のような位置関係になります。

左から見た骨盤


部位は分かったと思います。ではまず、『仙骨座り』はどの様な姿勢なのでしょうか?

仙骨座り

この様に、骨盤が後方に傾くいわゆる悪い姿勢を言います。前記した仙骨を中心に座面で支える姿勢になります。

この体勢は確かに楽で、長く座っていられるかもしれません。しかし、前記した腰の筋肉と、股関節の前にある筋肉が引き伸ばされやすい姿勢です。

これらの筋肉が突っ張った状態で長くいることで負担がかかり腰痛につながります。
※筋肉の張力で保っている状態=休めの姿勢と同じ


では次に、『坐骨座り』はどの様な姿勢なのでしょうか?

坐骨座り

この様に、骨盤が前方に傾くいわゆる良い姿勢を言います。前記した坐骨を中心に座面で支える姿勢になります。

ここで、ん?と思われた方もいらっしゃると思います。

そうですね、坐骨座りといいつつ反り腰になってしまっています(汗)

良い姿勢とは言うものの、あまりに意識しすぎて腰が反ってしまっている人が時折見受けられます^^;  これは反り腰の始まりなので、やりすぎです。

あまり腰が反りすぎず、程よく骨盤が起き、座高が一番高くなる位置を意識して座ると、坐骨座りがしやすくなります!
図で示すと以下のようになります。

正しい座位姿勢(坐骨座り)

まとめ

スマホ使用やデスクワークからくる腰痛に関して説明しました。

骨盤の傾きが、周りの筋肉への負担となり、それがきっかけで腰痛に関与していることがお分かりいただけたのではないかと思います。

仕事中も含め普段の生活において、仙骨座りになっている人はもう一度確認していただいて、1分間でいいので坐骨座りを意識してみてください!

20分に1回が望ましいですが、坐骨座りを1分だけやってみて、仙骨座りの時間を断ち切るところから始めてみましょう^^

いかがでしたでしょうか?

今後もスマホ首を中心とした役立つ情報を更新していきますので、今後もチェックしていただけると幸いです。
それではまたお会いしましょう(^.^)/~~~

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