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ケガ予防のために「ストレッチ」の効果はない?を議論してみよう。

どうもです。

今回のテーマはストレッチとケガ予防です。


というのも。

僕の子供が最近、スポーツクラブでバスケットをしています。


そこでストレッチをせずにスポーツを始めたことに対して。

周りの親御さんは

「ストレッチしないと怪我するよ〜( ・∇・)」

と注意を促していました。


はて??

果たしてストレッチに怪我の予防効果はあるのでしょうか?


ちなみに僕の子供はストレッチをしていませんし、別に強制もしていません。


それが今回の答えです。

ストレッチは「怪我を予防する効果」は低い

がシンプルな結論です。




ではそのあたりを科学的な論文から解説していきましょう。



ストレッチは柔軟性を高める

そもそもなぜストレッチは運動前や後のルーティーンになったか?

そこには信念と言うべき

「体が柔らかいと怪我をしないであろう」

というものがあります。


この点に関してはストレッチは確かに柔軟性UPに関係します。


1962 年以降に発表された 27 件の報告では、ストレッチが膝 (ハムストリング/大腿四頭筋を含む)、股関節、体幹、肩関節および足首関節 (ヒラメ筋/腓腹筋) の関節の柔軟性を高めることが証明されています



ストレッチ後の柔軟性の向上の持続時間は 60 ~ 90 分 ですが、数週間にわたる広範なプログラムにより、柔軟性の向上が数週間持続することもわかっています。

ほい、やっぱりストレッチは体を柔らかくしますね!


一方でストレッチの悪影響もある

じゃあストレッチは柔軟性を上げるメリットだけなのか?

と言われると。

実はデメリットもいくつか報告されている。

ストレッチ後は一時的な筋力不足 (最長 1 時間) と動脈血圧の上昇 に関連


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