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「推しの子」全巻、大人買い!

さて、ずっとアマプラで観ていた「推しの子」ですが

YouTube観てもおススメ動画のサムネイルでネタバレ。
Twitter見てもおススメツイートでネタバレ。
ちょっと検索したらサジェストでネタバレ。
ニコ生で観たらコメでネタバレ。

もう、今やネットライフとネタバレはセットです。

しかし、私はネタバレされると腹が立つタイプなので、今日ネカフェで9巻まで一気読みしました。

メチャクソ面白い。

「鬼滅の刃」は5話で切り、映画も観なかった私ですが…

「推しの子」は、9巻まで読んだうえで、既刊11巻を全て大人買いしました。

何がここまで私に刺さったのか。

まず、私の「カウンセリング論(エリクソニアンアプローチ)」と「推しの子」の「演劇論」が近い。

「だったら最初から表情なんて見えない方が良い」

この言葉だけでも、「あぁ~」と納得して頂ける方もいるのではないでしょうか。

「表情」にこだわる指導に対して、ずっとアンチしてきた私には刺さる刺さる笑

次に、「伏線の回収が(今のところ)上手い」

「なぜ○○なんだろう」と考えたら、割ときちんと回収してくれます。

これは、トレーニングに非常に良いですね。

最後に、「読者の感情を揺さぶる仕掛け」を入れてくる。

この仕掛けが、カウンセリングで最も大切とも言われる、「共感」を取り戻すカンフル剤になるんです。

簡単に言えば、ここまで「読み終わって続きが楽しみになる気持ち」「誰かと感想を共有したい気持ち」を持ったのって、ドラゴンボールとかスラムダンク以来なんですよ。

「ネタバレだけ読めばいい」「結末だけ分かればいい」…コスパとタイパに勝るものなし。「話題」にさえついていければいい。

そう、「要点だけでいい」。

いつの間にか、そんな「大人」的な楽しみ方、言い換えればドライでクールな「時短&省エネマインド」にシフトしてしまっていた自分の「関わり方」…

こんな「硬化した心」に、強制的に水分を与えて潤してくれる感じです。

固く乾いた紙粘土だって、水に漬ければやわらかさを取り戻すんですね。

あなたが、共感が苦手になってしまった中高年男性なら、ちょっとだけでも思い出してみて頂けますか?

ドラゴンボールやスラムダンクを読んだあの頃、私達はジャンプを発売日に買ってその場で読んで、翌日はみんなでその感想を共有していたはず。

そんなあの頃の「共感的な楽しみ方」を思い出させてくれる「仕掛け」。それがあるんですね。

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