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仮説の構築と検証トレーニング(案)

さて今回のタイトルは、仮説の構築と検証トレーニング(案)。

なぜタイトルフォトが銀河英雄伝説なのかは後ほど笑

仮説とは、いわゆる「見立て」です。

私の場合、SNSでの相談対応が多いので「言葉」を特に注視します。
例えば

・子供
・子ども
・こども

この3つのどれを使っているかで、仮説を立てることができます。

・子供
「子」も「供」も漢字の場合、保守的な方ではないでしょうか。

・子ども
「子」だけ漢字の方は、比較的リベラルかなと思ったりします。

・こども
全てひらがなだと、女性的に感じますね。柔和な方なのかなと想像します。

もちろん、急いでいたり、予測変換で先に出てきたものを使っている可能性もありますよね。

なので、あくまで「仮説」です。

当然、「こども」以外にも、様々な言葉があります。

「夫」「旦那」「主人」「パートナー」

このどれを使うのかでも変わります。

「妻」「家内」「嫁」「女房」「パートナー」

こちらも同じですね。

このように、ありとあらゆる「言葉」で、仮説を構築していきます。

そして、まずは言葉をクライエントに合わせます。
※このあたりは職場によっても違うのでご注意ください。

クライエントが「主人」と言っているのに、私(支援者)が「パートナー」という言葉を使うと、クライエントからすれば何か「指摘」されているように感じるかもしれません。

「『主人』なんて『遅れた考えだぞ』」って言っているように受け取られるリスクを考えてしまうんです。

つまりクライエントからすれば、「無条件の受容」ではないと感じる可能性があるんじゃないかなと。

そんなことまで考えるの?と思われるかもしれません。

安心してください。私の知る限り、国家資格者でも考えていない人がほとんどです。

ただ、「考えていない」からクライエントとラポールを作ることに、時間がかかってしまうんですけどね…(むしろカウンセラーの多くは、「ラポールを作るのに時間がかかるのは当たり前」だと思っています)

私はブリーフセラピストなので、どれだけ短い時間でラポールを作り、問題を解消するかに価値を置いています。

ブリーフセラピストは、能動的にラポールを作るように働きかけるから「速い」んですね。

そのあたりは↓にも書いておきました。

言葉というやつは、心という海に浮かんだ氷山みたいなものじゃないかな。海面から出ている部分はわずかだけど、それによって海面下に存在する大きなものを知覚したり感じとったりすることができる。(ヤン・ウェンリー)

銀河英雄伝説©田中芳樹 徳間書店

ヤン・ウェンリーは、アスターテ会戦におけるラインハルト・フォン・ローエングラムからの「貴官の勇戦に敬意を表す、再戦の日まで壮健なれ」という通信文から、ラインハルトの人となりの仮説を構築しました。

出典:銀河英雄伝説 Die Neue These
出典:銀河英雄伝説 Die Neue These

この通信文だけで、ヤンはラインハルトを「負けず嫌い」「清廉潔白」などの仮説を立て、後の戦略に活かしていきます。

そしてヤンは、この通信文に返信しませんでした。口では「先方もそんなものは期待していないんじゃないかな。」と言っていましたが、それはバーミリオン会戦後の会談で違うことが分かります。当然、ラインハルトは「返信を期待していた」のです。

ヤンのラインハルト評(仮説)に基づけば、ラインハルトが返信を期待していたことは容易に想像できたはずです。ではなぜヤンは返信しなかったのか…

返信すれば、ラインハルトにも仮説構築される可能性があったからです。

アスターテ会戦には、ヤンとラインハルト…とこのあたりにしましょう笑

そんなわけで、仮説構築のトレーニングをまた考えていますので、ご興味のある方はお楽しみに☺

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