物持ちの良さって実は

自分の母親はものすごく
”物持ち”が良くって、１００均一で購入したと思われる食器用スポンジなんかも、「何年使ってるの？！」って引くくらいボロッボロでも使っている

新しいほうが簡単に食器も洗えるし
今の時代、結構安くても素材がいいスポンジなんて世の中に溢れている

僕はちょっとした気遣いのつもりで実家に寄るときに
新しいスポンジを購入して母に
「こっちのほうが汚れ落ちやすいし、使いやすいよ！」
って渡すと少しだけ困った表情をして
『まだ使えるから大丈夫よ』
と一言。

何故困ったのかはわからずに逆に僕が困ってしまった
無理に渡すことは避けたいし…そのまま自分が持ち帰ることに

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久しぶりの実家、ついでにご飯を頂くことにした
「ごちそうさま」
と、食器を運びそのままの流れで僕が洗うことに
すると食器用洗剤を見て思わず手を止めた
「これってさ・・・・僕が学生時代の時から使ってない？」
『そうよ！よく覚えているね（笑）』

なんと、食器用洗剤は僕が学生時代に台所で見たものが今も中身だけ詰め替えて使われている状況だった

「さすがにコレは新品のにしようよ（笑）」
って言いかけた時に母は
『これを使うと色々思い出すんだよね。他の兄弟はお弁当の中身について色々と文句言ってきたりして困らせてきたけど、あなたはいつも”シュウマイさえあればいい。なんなら毎日それでもいい”って言われて正直、楽だった（笑）あの時のお弁当箱…実はまだあるんだよ？』
って笑顔で話しかけてきた

”物持ちの良さ”とは”思い出を大切にする”考え方でもある
母から学んだ大切なことの一つ。